BMW GROUP Tokyo Bayの内部

2016年3月7日、BMWは誕生から100年を迎えた。ドイツ・ミュンヘン北部で航空機エンジンを製造する小さな工場は、100年後の今、1,000億ドル以上を売り上げる巨大自動車メーカーに成長した。100年以上の歴史を持つ企業は日本に集中しているが、次にそうした長寿企業が多いのがドイツ。BMWは、そうした老舗企業への仲間入りを果たしたということだ。

そのBMWの日本での販売が好調だ。日本自動車輸入組合の統計によると、2016年1~6月のBMWの輸入車新規登録台数は24,639台、前年比108.7%。またグループのMINIも好調で11,810台、前年比114.2%となった。この好調さをさらに加速させそうな施策が打たれた。東京・臨海副都心に巨大なショールーム「BMW GROUP Tokyo Bay」が7月8日にグランドオープンしたのだ。

過去の名車にも会える!

BMW GROUP Tokyo Bayは約2万7,000平方メートルという広大な敷地内に、BMWショールーム、MINIショールーム、最大400名が収容可能なカンファレンスルームを備えたセンター棟、テストドライブ可能なドライビング・エリア、整備・洗車が行えるサービス棟などを備える。もはや“ショールーム”という言葉でくくれるほどの規模ではない。

左からMINIのショールーム、BMWのショールーム、サービス棟

ショールーム内には「BMW i8」や「BMW i3」といった100周年記念モデルが展示されているほか、カフェを併設。さらに、過去のBMWの名車も展示されており、BMWファン、いやクルマファンなら誰もが楽しめる内容になっている。試乗車も最大100台規模まで用意され、クルマの購入・買い換えを考えているユーザーの取り込みに万全の体制を敷いている。

左:BMW i8、右:BMW i3

過去の名車も展示されている。左:BMW 2002 Turbo(1973年)、右:BMW M1(1981年)

注目したいのは臨海副都心という立地だ。仮に都内で試乗車に乗ったとして、渋滞につかまってしまえばそのクルマの乗り味はわからない。だが、臨海副都心周辺は道路が広々としており、ほかのクルマも少ない。更地が多く視界が開けているので、思わぬアクシデントに見舞われる可能性も低くなる。