説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『絵文字と顔文字ってなにが違うの?』という質問に答えます。

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絵文字は「文字として扱われる絵」で、顔文字は「字を組み合わせて表現した顔」です。iPhoneはどちらにも対応しますが、メールなどの文章で利用するときは送信先の端末(スマートフォンやパソコン)を考慮しなければなりませんし、いずれの場合も多少くだけた表現となるため相手との親しさも念頭に置かなければなりません。

絵文字の入力には、「絵文字」ソフトウェアキーボードを使い直接選択するか、絵文字から連想される言葉(例 : にこにこ、ピカピカ)を変換する方法を利用します。最近のスマートフォンであれば、利用している端末の違いに関係なく送信できますが、自分が送信した絵文字とまったく同じ文字が再現されるとはかぎりません。絵文字は携帯電話会社ごと、端末ごとにデザインが異なるため、相手に届いた大意は伝わっても雰囲気は大きく変わるとあきらめるしかないでしょう。

一方の顔文字は、「(」や「^」など一般的な文字/記号の組み合わせです。うまく並べれば「(^^)」(笑顔)や「(;;)」(泣き顔)のように、表情を作り出すことができます。機種依存文字を使わずに表現することが多いため、相手の端末がスマートフォンであれパソコンであれ、ほぼ自分のイメージどおりの顔文字を再現することが可能です。

顔文字の入力にもソフトウェアキーボードを利用しますが、絵文字とは異なり1文字で表現されることはありませんから、変換処理を伴います。「ごめん」で「m(_ _)m」や「(^人^)」、「ばいばい」で「(;_;)/~~~」や「(^_^)/~~~」など、表情を意味する言葉を変換すれば入力できます。

顔文字を言葉でどう表現すればいいか想像しにくい、という場合には「かおもじ」と入力し変換してみましょう。iOSに登録されている顔文字すべてがリストアップされるので、そのなかから自分のイメージに近いものを選択できます。絵文字のように専用ソフトウェアキーボードを持たない顔文字ですが、これでかなり入力しやすくなることでしょう。

絵を文字として扱う絵文字、一般的な文字を組み合わせて表情をつくる顔文字は似て非なるもの。入力方法にも違いがあります