まず、NECレノボ賞(協賛賞)としてFチームの「Knowledge Sharingの究極的世界」が選ばれた。

これは、感情や思考、記憶、生体反応までをも含めた曖昧模糊とした“Knowledge”をセンシングでとり、それを“Sharing”していこうというアイデア。例として「おばあちゃんの味」や「学校であったこと」のような、なんとなく記憶に残っているものをログとして残し、家族のコミュニケーションの活性化に役立てるサービスを提供していくことなどが挙げられた。

Fチームはその具体的なストーリーとして、共働き世帯で早くから就業意識を抱く10歳の少女まりんちゃんと就学前の弟まりおくんが、記憶や感情を記録する「ログバッジ」を活用して仕事で忙しい両親と感情を共有したり、団欒したりする未来を描いた。

NECレノボ賞(協賛賞)を受賞したFチームの「Knowledge Sharingの究極的世界」の発表

同賞の選出に当たった審査員の留目氏は、「今回の発表の中でも、コンピューティングを使って人間らしい生活をサポートするという側面が際立っていた内容だった。しかも、すぐ実現できそうなアイデア。(ログバッジというのは)実際に使うのは子どもだと思うが、親が買いたくなるもので、ビジネスにもつながるのではないか」とコメント。授賞式では、Fチームの各メンバーに「Lenovo YOGA Tab 3 8」が贈呈された。

Fチームのメンバーと審査員の小笠原氏(左端)、留目氏(右端)