デモはソフトウェア エンジニアリング オペレーション担当バイスプレジデントのシェリル・トーマスが担当

メガ盛りの新機能に幻惑されて、筆者の文体も一貫性がなく、記事の最初のほうと比べると、とても同一の人物による筆致とは思えない、破綻した内容となってしまっているが、ご寛恕頂きたい、最後、Swift Playgroundsだ。iPadを使ってコーディングの学習ができるというもので、ゲーム感覚でSwiftのイロハが学べるようになっている。デモはソフトウェア エンジニアリング オペレーション担当バイスプレジデントのシェリル・トーマスが担当。見ていて、ああ、毎年12月に開催してる"Hour Of Code"のワークショップ、今年からこれになるんだなと思った。Hour Of Codeの取り組みは筆者も高く評価していたのだが、レディメイドじゃなー、クチュール見せてくれよクチュールをという気持ちがどこかにあったので、これは良い流れができたという認識でいる。

筆者の周辺ではSwift意外と簡単説がこのところ急浮上しているので、ちょっと自分でも試したくなっていたのではあった。来月からベータ版が、秋にはApp Storeで無料で配布されるとのことなので、これはダイエット企画に続いてやってみようかなと考えている。

今回も2時間越えたか、体感的には越えてたような気もしつつ、いっぱいありすぎて凄く短かったような気もしつつ、怒濤の基調講演は終了。アップルの攻めの姿勢を目撃しながら、来年iOS 11でフィーチュア1つ増えてたら、記事の執筆どうしよう……と顔が次第に青くなる。

全体的な印象としては、奇を衒った新基軸を打ち出すのではなく、既にあるものの洗練度を高め、リッチなユーザーエクスペリエンスを提供していくといったところ。それは、4つの似て非なるOSの有機的な連携により実現される。連携はするが、決して結合はしないというコンセプトの元に。

秋に向けて楽しみは確実に増えた。今回はハードウェアの発表はなかったが、キーノートから今後のハードの展開も垣間見えるところがあったのではないだろうか。そして何よりも、今回はiOS 10とOS X改めmacOS発表という、ある種、節目となるWWDCに参加できて個人的にはとても嬉しく光栄に思っている。歴史が動きだすのを目の当たりにした、とでも表現するのが良いのだろうか。