野菜へのこだわりは「MOTTO VEGEプロジェクト」のアンバサダーに就任したことでもうかがえる。同プロジェクトはキユーピーとぐるなびが「外食✕野菜」というテーマで外食産業を活性化させようというもの。この理念に賛同する企業をアンバサダーに迎え、業界を挙げて盛り上げようという試みだ。ワタミのようなナショナルチェーンのほか街の個人店など、業態規模にかかわらず、現在2400以上のアンバサダーが登録されている。

さて、せっかくなのでシーザーサラダ以外のメニューについてもザッと点描してしまおう。ワタミでは鳥の唐揚げが定番の人気メニューだということだが、これを「旨チキ」というメニュー名でリニューアルする。鶏肉にニンニク、ハーブ、スパイスで下味をつけ、衣にスパイスがまぶしてある。旨チキの基本メニューには、マヨネーズが添えられるが、これはキユーピー製でワタミでは初だそうだ。

左から旨チキ、本マグロの天盛り、酪農ピザ

居酒屋のおつまみの定番といえばマグロだが「本マグロの天盛り」もブラッシュアップ。地中海産、アドリア海産で大ぶりのマグロを選ぶことにより、赤身ながら中トロのような脂ののりを感じられるそうだ。

そして「酪農ピザ」について。ワタミファームでは酪農も手がけており、北海道で搾乳された牛乳を花畑牧場でチーズに加工。さらに店舗でピザとして調理する。つまり、酪農という1次産業、チーズ加工という2次産業、調理という3次産業を通貫した“6次産業”モデルとなっている。有機農業にこだわるワタミの象徴的メニューといえるだろう。