「COMPUTEX TAIPEI 2016」の東プレブースでは、オン位置を3段階で設定できるRGB LED搭載の新キーボード「REALFORCE RGB」を展示していた。

「COMPUTEX TAIPEI 2016」の東プレブース

「REALFORCE RGB」は、同社が展開する海外向けキーボード「TYPE HEAVEN」をベースに、RGB LEDを搭載するなど日本のゲーミング市場向けに新開発したフルキーボード。2015年のCOMPUTEXでもRGB LED搭載のTYPE HEAVENを展示していたが、そこから新たに金型を起こし、従来から一回り程度小型化した。

海外で展開している「TYPE HEAVEN」(左)と、新開発した「REALFORCE RGB」(右)。サイズは幅・奥行きともに3cm程度ほど小型化している

REALFORCE RGB

右上にロゴ。製品版と同じものになる

RGB LEDを各キー中央に搭載し、1,680万色の発光が可能。発光のプリセットを用意するほか、キー1つ1つを任意の色に光らせることもできる。従来のTYPE HEAVENでもLED搭載モデルはあったが、LEDを各キーの中央に配置し、レンズを介することで発色性を高めた。

発光の様子

各キーごとに任意の色を設定できるほか、発光のプリセットも複数用意する

また、オン位置(キーを押した時に"入力した"と判断する位置)をキーごとに1.5mm/2.2mm/3mmの3段階で設定できることも特徴だ。

例えば、小指で押す[Enter]キーや[Shift]キーは浅い1.5mm、よく使うアルファベットキーは3mmにするなど、好みに応じ個別でオン位置を設定できる。同社は1年前から展示会などで参考展示を重ねてきたが、今までは1.5mmなら全キーのオン位置が1.5mmになるなど、キー全部での設定となり、個別設定ができなかった。

オン位置(Actuation Point)の設定画面。High(1.5mm)、Middle(2.2mm)、Low(3mm)の3段階で各キーを設定できる。もちろんユーザー設定を保存することも可能

キースイッチは静電容量無接点方式だが、今回初めて、Cherryスイッチの十字軸と互換するキーキャップを採用する。これは、ゲームユーザーが自身のカスタマイズを好むので「遊べる仕様にしたかった」ためという。

キーキャップを外したところ。中央がCherryスイッチと同じ十字型になっており、Cherryスイッチ用キーキャップを装着できる

さて、本機のもうひとつの特徴に「REALFORCE RGB」の設定のための「ユーティリティ」が挙げられる。このユーティリティでは、各キーにおけるオン位置設定の変更やRGB LEDのカラー設定、ゲーム時に任意のキーをオフにする機能などを搭載。いずれの機能も、1キーごとに設定できる(何に使うかは不明だが、全キーをオフにすることも可能だという)。

専用ユーティリティ(色の設定時)。ユーティリティはまだ開発中で、デザインもより使いやすいものに変更される予定

スペックシートによると、本体サイズは142×455×30mm、重量は1.4kg。荷重は「45g+-15g」とのことで変荷重になりそうだ。キーストロークは4mm。Nキーロールオーバーは全キー対応。インタフェースはUSB。

機能は変更する可能性があるが、デザインは「ほぼ最終仕様」という。「REALFORCE RGB」は2016年内の投入を予定。価格は未定とのことだが、「通常の『REALFORCE』よりも若干高く、2万5000円程度を想定している」(担当者談)。日本語配列モデルは2017年に予定しているといい、国内での発表を楽しみに待ちたい。

マルチメディアキーも装備する(P1~P4)。ミュートや音量調節、オン位置の変更などが可能

背面のスタンドにはゴムの滑り止めを備えた(スタンド部中央でわずかに盛り上がっている部分)

側面から見たところ