新サービスに移った主役の座

一方、発表会で重点が置かれたのは、新技術、新サービスだ。新技術として発表されたのは「VoLTE[HD+]」「スグ電」「PREIUM 4G」といった音声通話と通信に関するもの。

「VoLTE[HD+]」は、LTE回線を利用して高音質通話を実現するVoLTEより、さらに品質の高い音声通話を実現する技術、「スグ電」はスマホの画面にタッチせず「応答」「発信」「切断」「消音・拒否」操作ができる技術、「PREIUM 4G」は下り最大375Mbpsの高速データ通信を可能にする技術だ。

高音質通話のVoLTEよりもさらに明瞭に声が聞き取れる「VoLTE[HD+]」

画面にタッチせずに「応答」「発信」「切断」「消音・拒否」操作ができる「スグ電」

下り最大375Mbpsの高速データ通信が行える「PREMIUM 4G」

ドコモは4月下旬の決算会見の場でも「音声のクリアさなどが今後の差別化要因になる」(ドコモ幹部)とコメントしており、これらの技術を活用して、通信事業において他社との差別化を図りたい考えだ。

そう記しつつも、新技術よりも注目したいのが新サービスだ。なかでも、dマーケットの新サービスの「dリビング」、ドコモ子会社2社が発表した健康食が今回の発表会の目玉であり、今ではドコモの戦略を理解する上で、スマホ新モデルよりも健康食の位置づけを理解するほうが重要度が高いだろう。