さて実際に使ってみたところ、確かに自分が見ている景色が撮られている印象です。肝心の画質ですが、撮るモノ次第というところでしょうか。「メガネni付け撮~る」は動画を1,280×720ドット/30fps(AVI形式)、写真を1,280×720ドット(JPEG形式)で撮影できるのですが、動画はかなりコマ落ちしてしまいます。特に動きの大きな動画ではコマ落ちが顕著に発生しているように感じました。

また動画、写真のどちらにも言えることなのですが、色調が被写体の一部に強く引っ張られます。多くの色が均等に入っている風景は、実際に近い色合いで撮影できますが、たとえば画面に大きく赤系の花が映っているときは、画面全体が赤っぽくなってしまいます。

木漏れ日射す公園。動画では画面が大きく動くとコマ落ちが目立って発生します (※音が出ます)

青い空に桜。均等に多くの色が入っていると、実際の見た目に近い色合いで撮影できます

全力で咲き乱れる花。画面全体の色調が、画面の多くを占める色に強く引っ張られる傾向があります

しかし「メガネni付け撮~る」が使えないアイテムかというと、そんなことはありません。なにせ本製品は親指サイズで、重量はたったの14g。バッグの中に入れておいてジャマになる大きさ・重さではありません。

個人的にはマウンテンバイクに乗るときや、サバイバルゲームに参戦するときに、仕事ではドローンやラジコンカーをハンズフリーで撮影するときに活用したいです。これは用途で選ぶウェアラブルカメラ。14gと非常に軽量なので、ラジコンカーに乗せて車載動画を撮るのも楽しそうですね。

ラジコンカーの上に装着! こんな激しい動きをさせて、あえてコマ落ち感を楽しむ使い方も面白そうです

もちろん画質を追求するようなアクションカメラが欲しいなら、価格レンジが実勢約15,000円~約50,000円強とちょっとお高くなってしまいますが、「GoPro」などを選ぶべきでしょう。一方「メガネni付け撮~る」は約7,000円というお値段も魅力。つねに携帯でき、ここぞというときにハンズフリーの動画を撮影するために絶好のウェアラブルカメラと言えるのではないでしょうか?

本体の大きさは成人男性の親指程度。印鑑用の巾着袋などに入れると携帯しやすそうです