16mm単焦点レンズと「EXILIM エンジンHS Ver.3」の恩恵

ひとつは、35mm換算の焦点距離で16mm相当、開放値F2.8(※)という新開発の超広角単焦点レンズ。16mmという超広角ならではの迫力と、広範囲を写し込める記録性の高さは格別で、描写力も極めて高い。逆説的にいえば、この優れた超広角レンズがあればこそ、インターバル撮影機能が実用的になったといってもいい。光学的な性質上、画面端はどうしてもパースがきつめになるが、FR100専用にチューンされた映像エンジン「EXILIM エンジンHS Ver.3」が歪みを非常に上手く整えている。

(※)レンズの開放値はF2.8だが、撮影モードはオートのみなので絞り値の意図的な変更はできない

迫力の構図と端正な描写を両立する16mm相当の単焦点レンズ

そう、EXILIM エンジンHS Ver.3が搭載されていることも大きなポイントだ。おかげで、前機種の「EX-FR10」に比べて画質が圧倒的に向上、暗所での撮影にも格段に強くなっている。やはり、キレイに撮れるカメラは使っていて楽しい。ちなみに、30fpsの高速連写や高速パスト連写も可能。これらもまたEXILIM エンジンHS Ver.3の恩恵だ。

撮った写真はスマホに自動送信!

さらにとても便利なのが、撮影した画像を自動的にスマートフォンへ送信してくれる「エクシリム オートトランスファー」だ。これまでにも何度か紹介してきているが、スマホに無料アプリ「EXILIM CONNECT」をインストールして、最初に一度だけBluetoothのペアリングさえしてあげれば、あとはただ「写すだけ」。撮影した写真が自動的にスマホへと自動的に送られるよう設定できる。カメラやスマホの電源を切っても大丈夫。次回の使用時に再度ペアリングする必要はない。

カメラ側のEXILIM CONNECT画面握手マークが表示されていると、スマホとペアリング中の証

スマホ側のEXILIM CONNECT画面。ペアリング済みのときは、こちらにも握手マークが表示される

スマホ側の記憶容量が気になる人には、自動でなく手動での送信がおすすめ

カメラ内の画像をスマホ画面に表示して……

好きな写真だけをスマホにコピーできる

つまり、先ほどのインターバル撮影機能と併用すれば、写真の撮影からスマホへの保存が自動的に行われるのだ。ユーザーはFR100を装着して、ただぶらぶら歩いているだけでいい。一方、ここはしっかり押さえたいというシーンでは一度インターバルを解除し、しっかりと構えて撮ればOK。なんと理想的な旅の記録システムではないか!

撮影された写真はスマホに保存されているので、SNSへのアップロードもその場で行える。筆者も気に入った写真をInstagramに投稿してみたが、やはり現地からの投稿は、臨場感と熱量が段違いだ。海外ローミングができないスマホなら、ホテルに戻ってからWi-Fiサービスを利用して投稿するのもいい。

スマホに自動送信してしまえば、Instagramなどへの投稿もラクラク

16mmならではの迫力ある構図は、Instagramでも目を引くこと間違いなし!