AOSリーガルテックは、2016年4月14日に発生した平成28年熊本地震の災害救助法適用地域に対し、特別データ復旧サービス開始すると発表した。熊本地震では、大きな震度の地震が複数回発生し、建物の倒壊など深刻な被害をもたらしている。当然、PC、スマートフォンの被害を被ったユーザー、企業も少なくないであろう。そのような被害に対し、特別支援を行うことが目的である。

対象は災害救助法の適用地域

対象となるのは、4月15日に発表された「平成28年熊本県熊本地方に係る災害救助法」に基づく。

これによると、災害救助法の適用市町村は熊本県内の45市町村。

特別データ復旧サービス対象製品

特別データ復旧サービスの対象となるのは、以下の製品である。

  • NAS(RAID含む)
  • PC
  • 外付けハードディスク
  • ビデオカメラ
  • USBメモリ
  • SDカード

これらの製品の記憶装置および記憶媒体となる。想定される被害内容は、落下などによる損傷、水没・水濡れなどだ。ただし、AOSリーガルテックでは、適用外の製品もあるので、申し込み時確認をしてほしいとのことである。

特別データ復旧サービスの料金と期間

まずは、料金であるが、個人と法人で異なる。個人ユーザーは、無償にて提供する。法人ユーザーは、通常料金の半額にて提供する。

被災した媒体などのAOSリーガルテック(日本データ復旧サービスセンター)への送料と、復旧後のデータを収納する媒体(USBメモリや外付けハードディスクなど)は自己負担となる。また、破損の状況によっては、復旧不可能なこともある。特別データ復旧サービスは、2016年4月15日から2016年7月31日までの予定(利用状況などによって、変更される可能性もある)。

申し込み方法であるが、以下の方法がある。

  • 電話:0120-194-119 (月~金の祝日を除く、9:00~18:00)
  • Webサイト:http://www.data119.jp/

図2 日本データ復旧サービスセンター

問合せ、申し込みの際には、「災害特別サービス」であることを付け加えてほしい。

残念ながら、PC自体が損傷したり、電話回線やインターネット回線が途絶している可能性もある。通常の方法で、復旧依頼を行うことは難しいかもしれない。今は無理であっても、このようなサービスが行われていることを、ぜひ、思い出してほしい。また、支援者やボランティアなども今後、現地入りすることもあるだろう。PCやスマホが損傷していたら、データ復旧サービスの存在をアドバイスしてあげてほしいものである。