凸版印刷は4月5日、電源不要の防災・減災用蓄光フィルムを開発したと発表した。

同製品では、同社独自のコーティング技術により、基材となる耐候性フィルムに高輝度な蓄光顔料を積層したことで、従来の屋外向け蓄光フィルムと比較して約2倍の発光時間となる約12時間の自己発光が可能。耐水性・耐光性に優れているため、屋内だけでなく屋外での長期使用もできる。

また最大200mm幅、厚さ約800μmのロール形状フィルム形状のため、ロール原反での提供に加え、印刷加工や成形品など幅広い用途への展開が可能となっている。

同社は今後、サンプル提供により実証評価を行うとともに、用途開発を進めていく予定で、自治体向けに拡販し、2020年に約20億円の売上を目指すとしている。

なお、同製品は、4月6日~8日に東京ビッグサイトで開催される「第7回高機能フィルム展」にて展示される予定。

蓄光フィルムのサンプル(上)とその展開例(下)。発光色は青色