iPhoneの本体左上には、サイレントスイッチが用意されている。下方向に押し下げればサイレントモード(マナーモード)が有効になり、以降の着信や通知では音が鳴らなくなる。上方向に持ち上げれば無効になり、通常どおり音が鳴る。サイレントモードが有効なときはスイッチ上部に朱色が見えるため、音が鳴るか鳴らないかはひと目でわかる仕組みだ。

しかし、iPhoneのバイブレーションはやや自己主張が激しい。振動パターンはカスタマイズ可能だが、強弱を設定することはできないのだ。「S.O.S.」や「クイック」といった振動パターンに変更することで、控え目にさせることはできるものの、それでも目立つ。静まりかえった会議の席で、机に置いたiPhoneが震えだしたりしたら、一斉に視線が集まってしまうかもしれない。

そんなときは、バイブレーション機能そのものを無効化してしまおう。着信や通知はもちろんのこと、災害発生時の緊急速報を含めすべての場面で無効化されるが、突然震えはじめることはなくなる。iPhoneの電源をオフにはできないが振動されても困る、という状況のとき有効な一手となるはずだ。

使いかたはかんたん。『設定』のアクセシビリティ画面を開き、バイブレーション項目を表示する。そこにある「バイブレーション」スイッチをオフにすれば(緑→白)、サイレントモードの有効/無効に関係なくiPhoneは振動しなくなる。当然、サイレントモードを無効にすれば着信や通知の音が鳴るようになるため、会議終了後にサイレントスイッチを切り替えればいい。

ところで、LEDフラッシュ通知をオンにしている場合は注意しよう。LEDの明滅で着信や通知を知らせてくれる機能だが、サイレントスイッチでは制御できない。着信音も振動もないが胸ポケットの光で周囲を驚かせてしまった、などという事態もありえるので、あわせてオフにしておいたほうがいいだろう。

操作手順をカンタン解説

1 『設定』→「一般」→「アクセシビリティ」の順にタップする

2 「バイブレーション」をタップする

3 バイブレーションスイッチをオフ(緑→白)にすると、サイレントモードの有効/無効に関係なくiPhoneは振動しなくなる