タムロンは22日、35mm判フルサイズ一眼レフカメラに対応した焦点距離90mmのマクロレンズ「SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F017)」を発表した。キヤノン用、ニコン用、ソニー用を用意し、2月25日に発売する(ソニー用は順次発売)。価格は90,000円(税別)。
"銘玉"と名高いタムロンの90mmマクロレンズがリニューアル。
手ブレ補正機構「VC」に、角度ブレを検知するジャイロセンサーとシフトブレを検知する加速度センサーを追加。さらに強力な手ブレ補正効果が得られるようになった。手ブレ補正段数は、キヤノン EOS 5D Mark III、ニコン D810使用時で3.5段分(CIPA規格準拠)。なお、ソニー用には手ブレ補正機能「VC」は搭載されていない(カメラ側に手ブレ補正機能を搭載するため)。AF機能「USD」の制御ソフトも改善されており、AFの合焦速度と精度も向上している。本体はフォーカス時にレンズ全長が変化しない「インターナル・フォーカス方式」だ。
外部からのチリや水滴の侵入を防ぐ防塵防滴構造を採用。各種スイッチ部やフォーカスリングと鏡筒との境界にシーリングを施している。レンズ最前面は防汚コート済みで、鏡胴も金属製になるなど、従来モデルよりも高いレベルの耐久性を持たせた。ゴーストやフレアを低減するeBANDコーティングとBBARコーティングも施されている。
レンズ構成は11群14枚で、特殊硝材LDレンズ1枚と、XLDレンズ2枚を採用。光の分散性を極限まで抑え、軸上色収差と倍率色収差を良好に補正。撮影距離を問わず高い光学性能を発揮する「フローティングシステム」により、マクロから遠景まで、クリアで美しい描写が得られるとしている。そのほか、狙った被写体に合焦する時間を短縮する「フォーカスリミッター」や、フルタイムマニュアルフォーカスにも対応する。
主な仕様は、焦点距離が90mm、明るさがF/2.8、画角が27度2分、最小絞りがF32、絞り羽枚数が9枚(円形絞り)、最短撮影距離が0.3m、最大撮影倍率が1:1だ。フィルター径は62mmで、丸形フードが付属する。本体サイズは最大径が約79mm、長さはキヤノン用が117.1mm、ニコン用が114.6mm、重量はキヤノン用が610g、ニコン用が600g。