ダストステーションの進化

次に、充電台の役割を兼ねるダストステーションの進化について。12気筒のサイクロン機構「バーティカルトルネードシステムCLEAR」を新たに採用した。見た目も中身も、キャニスター型掃除機のサイクロン部分がそのまま搭載されたようなイメージだ。集めたゴミの約99%を排気から遠心分離して約1/5に圧縮するため、毎日使っても約1カ月はゴミ捨てが不要だという(1日にゴミ1gを吸引した場合。使用環境によって異なる)。

ダストステーション。幅37cm、奥行33.5cm、高さ28.5cmと大きめ。特に奥行きがあるため、メーカー推奨の前方1mを確保するとなると、置き場所が限られてしまいそう。あまり気にせずに設置したら、掃除終了後に本体がうまく帰還できないトラブルがあった。設置場所を変えたら改善されたのだが、ダストステーション前方のスペースはシビアなようだ

ロボット本体がダストステーションに戻った際に、真ん中にあるドッキング部分を通じて、ゴミが吸い取られる仕組み

ダストステーションのダストボックスは片手で簡単に外せる

まさにキャニスタ掃除機のサイクロン部。細かく分解して水洗いも可能だ。ダストボックス容量には0.8Lのゴミが入る

ここまでは前モデルとほぼ同様だが、VC-RVS2で新たに搭載されたユニークな機能が「ダストポケット」だ。ダストステーション上部にあるダストポケットボタンを押すと、側面にある細長い吸引部からゴミを吸い取れる。棚などを掃除したフローリングワイパーやハンディモップをダストポケットに押し当てて、ホコリを吸い取るといった使い方を想定している。掃除用品のレンタルなどでおなじみのダスキンが提供している「スタイルクリーナー」と似たような機能を設けたかたちだ。

VC-RVS2を1回稼動させた後の様子。ロボット本体のダストボックスは空になり、ダストステーションにゴミが移動しているのがわかる。11日間毎日動かすと、けっこうゴミがたまる

ダストステーション上部のボタンを押すと、風路が変わって「ダストポケット」から吸引可能に