動画撮影関係の性能が向上

EOS 80Dは動画撮影性能(EOS MOVIE)も向上している。これは外観からも推し量ることができる。たとえばステレオマイクの位置だ。70Dではホットシューの両脇後部に配されていたが、80Dではカメラの正面側となり、被写体の声や音をしっかり録ろうとする性質が強まった。

EOS 80D(左)と70D(右)のマイク位置。双方ともステレオマイクで、80Dはマウント部を挟んで反対側にもう片方のマイクがある

イヤーモニター用のステレオピンジャックの新設も、動画撮影環境の改善といえるだろう(意外にも70Dにはなかった)。なお、音の関係では、スピーカーの位置も変更されている。80Dではファインダーの直上となり、聴きやすくなった。ちなみに、70Dではカメラ側面にある。ちょうどストラップで隠れてしまうこともあって、ここにスピーカーがあることを知らないユーザーも少なくないのではないだろうか。

EOS 80D(左)と70D(右)の入出力インターフェース。80Dはイヤーモニター端子(ステレオピンジャック)を装備

EOS 80D(左)と70D(右)のスピーカー位置

このほかにも、60pのフルHD動画撮影機能(70Dは30pどまり)、PAL対応、MP4記録、HDR動画撮影、タイムラプス動画、動画クリエイティブフィルター、動画サーボAFカスタム設定などの新機能を搭載している。まさに飛躍的と形容するほかない。

フルHD 60Pの動画撮影が可能

動画形式は従来のmovに加え、mp4にも対応した

タイムラプス撮影も可能(撮影時間を1秒から99時間99分59秒まで設定可能)

「動画クリエティブイルター」や「HDR動画」も新機能。ただし、どちらも60p撮影時には選択できない

【動画】EOS 80D「レトロムービー」

スマホとWi-Fi接続する際に利用するアプリ「Camera Connect」からのリモート撮影も、80Dでは静止画シャッターだけでなく動画の録画開始/停止をサポートした。NFCにも対応している。

EOS 80D(左)と70D(右)の側面。80DのNFCアンテナは本体側面にある

バルブ撮影モードで利用可能な「バルブタイマー」

任意の間隔で任意の回数のシャッターを切ることができる「インターバルタイマー」