ソニーは2月19日、APS-Cセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラ「α6300」を発表した。3月11日の発売を予定する。価格はオープンで、推定市場価格は本体が税別135,000円前後、交換レンズ「E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS」が付属するレンズキットが税別150,000円前後。

α6300

ミラーレス一眼タイプの「α」シリーズの新フラグシップモデルで、2014年4月に発表した「α6000」の上位モデルとなる。425点の像面位相差AF測距点を持つ最新版「4Dフォーカス」システムにより、世界最速0.05秒の高速AFを実現したという。また、拡張フレキシブルスポットや瞳AFのAF-C対応、AF-A搭載などAF機能も拡張している。さらに、動く被写体の周辺に200点以上の測距点を発生させる高密度追従テクノロジーを備える。

動く被写体の周辺に高密度の測距点を発生させる高密度追従テクノロジー

EVF/液晶モニタへの表示アルゴリズムを新たにすることで、光学ファインダーに近いライブニュー表示において秒間8コマ、従来の表示方法では秒間11コマの高速連射が可能となった。

撮像素子に新開発の有効約2,430万画素APS-C Exmor CMOSセンサーを搭載。銅配線の採用と回路プロセスの進化で、読み出しスピードと集光効率が改善した。画像処理エンジンBIONZ Xとの組み合わせにより、4K動画の内部記録やハイスピード撮影、ISO100~25600 (拡張51200)の感度をサポートするほか、14bitRAW出力に対応する。

センサは前世代と同じ約2,430万画素だが、新たに開発されたもの。銅配線を採用したほか、回路プロセスの見直すことで読み出しスピードと集光効率が改善した

また、α7S IIと同様に、全画素読み出し・画素加算なしの4K/30p動画撮影が可能だが、動画撮影時のダイナミックレンジが14段に拡大されている。加えて、6K相当の信号を4Kにオーバーサンプリングすることで、より高画質が得られるとしている。フルHD解像度では120pのハイフレームレート動画を記録できる。

6K相当のイメージセンサの信号を4Kまで凝縮することで高画質を実現するという

電子ビューファインダーはXGA解像度の有機EL方式。60fpsの表示のほか、120fpsの高フレームレート表示モードを新たに追加した。背面のモニターは3型・92万ドットのTFT液晶。Wi-FiやNFC機能、電子水準器、マイク端子を搭載する。本体サイズはW120.0×H66.9×D48.8mm。ボディのトップカバー、フロントカバー、内部フレーム、リヤカバーすべてにマグネシウムを採用し、重さは約404g(バッテリーとメモリーカード含む)となっている。

外装と内部フレームにマグネシウムを採用する