日本オラクルは2月1日、BtoB分野におけるマーケティング支援およびコンサルティングを提供するアイアンドディーが自社におけるプライバシーマーク制度への対応強化を目的にクラウドファイル共有サービス「Oracle Documents Cloud Service(オラクル・ドキュメント・クラウド・サービス)」を導入したと発表した。

アイアンドディーは、クラウド型顧客発掘・育成CRMシステム「Dr.Marketing」を中核に見込み客のリード情報の一元管理による状況分析から、リードを集めて醸成し、ビジネスにつながるまでのサービスを提供。2007年にプライバシーマークを取得して以来、個人情報の保護措置を講じる体制を整備しているほか、1月から新たに中小・中堅企業向けセキュリティ対策サービス事業も開始している。

同社では従来、パスワードを付与したファイルをEメールに添付して社内外との送受信を行っていたが、プライバシーマーク制度の順守および個人情報保護対策の社内徹底、セキュリティ対策サービス開始に伴う社内意識向上を目的にテレマーケティング業務に関わる顧客データを、クラウドを介してセキュアな環境で共有できるOracle Documents Cloud Serviceを導入した。

結果として、クライアントやパートナー企業から受注する顧客データ管理業務において、メンバーリンク(特定のユーザーのみと共有)、パブリック・リンクを使ってEメールへのファイル添付ではなく、ファイルへのリンクを共有することでセキュアに社内外と共有できるようになったという。

また、営業担当者は同クラウド・サービスに保存された社内資料をスマートフォンのアプリを使用したプレビュー機能で外出先から閲覧が可能となった。今後、Dr.MarketingとOracle Documents Cloud ServiceをAPI連係させ、アイアンドディーの顧客にもOracle Documents Cloud Serviceの利用を促すことを検討している。