ワコムは、スマートフォリオ「Bamboo Spark」に書いた手書き文字をテキスト変換する機能の提供を開始した。同機能のベータ版使用料は無料。
同機能は、手書きノートをボタンひとつでデジタルデータ化できるスマートフォリオ「Bamboo Spark」で、手書き文字をテキスト変換できるもの。今まで画像でしか保存できなかった手書きメモをテキストとしてデータとして保存し、EメールやEvernoteなどのアプリで共有することもできるようになる。手書きしたノートは「Bamboo Spark アプリ」に保存されると同時に、Wacom Cloudサービス内で提供しているウェブポータル「Inkspace」にも自動的に同期され、さまざまな端末からノートのデータを閲覧・管理することができる。
「Inkspace」は、Wacom Cloud内のすべてのデジタルインクファイルのハブ(結節点)として機能しており、Bamboo Sparkやデジタルノートアプリ「Bamboo Paper」との連携や自動同期、手書きメモやスケッチの保存を可能にしている。また、Bamboo Spark アプリ上のエクスポートボタンをクリックすると、EメールやEvernote、OneNoteなどのクラウドサービスやアプリなどでテキスト文字を共有することができるということだ。
また、Bamboo Sparkのテキスト変換機能を利用すると、Bamboo Spark アプリ上で単語、フレーズ、文字列でテキスト検索ができるようになる。このテキスト変換機能は、英語、日本語(縦書きを含む)、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、オランダ語、ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、繁体字中国語、簡体字中国語の13言語に対応しているということだ。既にアプリに保存済みの古い手書きデータも、ワコムが提唱する「WILL(Wacom Ink Layer Language)」によって、テキストファイルに変換可能となっている。
また、手書き文字のテキスト変換機能提供にあわせて、これまで7インチ以上のAndroid搭載タブレットならびにiOS向けに提供してきたデジタルノートアプリ「Bamboo Paper」を、7インチ以下のAndroid搭載スマートフォンとWindows10対応のBamboo Paperにも提供開始、マルチプラットフォームで使用できるようになった。なお、Bamboo Paperで書いた手書きノートのテキスト変換については、今後のアプリおよびInkspaceのアップデートで対応される予定となっている。
なお、テキスト変換機能は、今後プレミアム機能として有償提供される予定だが、先行して、期間限定で無償のベータ版として提供されている。なお、利用の際にはWacom Cloudへの登録が必要となるということだ。