レグザサーバーとの組み合わせで使い勝手はアップ

10WP1は本体にロッドアンテナが内蔵されており、それを伸ばすことでワンセグ放送やフルセグ放送をリアルタイムで受信できる。また、本体背面に外部アンテナを接続するための端子も用意している。筆者宅はスカイツリーから遠い郊外で、さらに建物の角度や窓の位置が悪いため、残念ながら内蔵アンテナではワンセグ放送しか受信できなかったが、状態のいいエリアでは、窓際に設置してフルセグ放送を受信できるという。

浴室に持ち込んで録画番組などを視聴。約3時間のバッテリー駆動ができる

筆者宅ではフルセグをリアルタイムで視聴するためにはアンテナケーブルを接続する必要があるのだが、それでは10WP1のポータブル性が活かせなくなる。そこで利用したいのが、同じ東芝製のREGZAブルーレイ/サーバ-だ。

他社製レコーダーとのネットワーク接続では、録画番組は視聴できても、ライブチューナーの利用はできない。しかし、REGZAブルーレイ/サーバーとの接続であれば、ライブ番組も視聴できるのだ。ネットワーク経由で視聴するため、実際の放送から2、3秒遅れて表示されるが、見比べない限り違和感はなかった。この方法を使えば、内蔵アンテナでは受信が難しい浴室などでも、ライブ放送の視聴が可能だ。

REGZAサーバーには、さらにメリットがある。それが東芝製テレビ/レコーダーの売りの機能である、タイムシフトマシン視聴や「ざんまいプレイ」ができることだ。

REGZAサーバーと連携することで過去番組表が表示できた。ここから見たい番組を自由に選ぶことができる

スタートメニューの「ホームネットワーク」を選ぶと、そこに「タイムシフト過去番組表」と「ざんまいプレイ」アイコンが並ぶ。「タイムシフト~」を選択するとレグザサーバーと同じ、過去番組表が表示されるのだ。10WP1を利用することで視聴場所が自由になり、さらにタイムシフトマシン機能によって、視聴時間も自由になる。また、いちいち録画予約などを行う必要もない。

年末年始の特別番組は通常の録画予約では、録り漏らしてしまうこともあるが、REGZAサーバーなどの全録機ならその心配もない。大人なら、録画失敗はあきらめもつくが、子どもはそれを理解してくれないため、無駄に子どもが癇癪を起こすといったトラブルも防げるのだ。

REGZAポータブルテレビ「10WP1」とREGZAサーバーを組み合わせれば、子どもにリビングテレビを独占されてしまったお父さんたちも、安心して録画番組やライブ番組を楽しむことができそうだ。