Firefox 43の新機能
まず、URLバーに検索候補が表示されるようになった。実際にやってみよう。「Firefox」と入力すると、履歴やブックマーク、タグをつけたサイトから入力文字列にマッチするものが表示される(図4)。
Firefox 42では、トラッキング保護機能を含むプライベートブラウジングが搭載され、プライバシー保護レベルが向上した。さらにトラッキング保護を行うためのリストを2種類から選択可能となった。まずは、バーガーボタンから[オプション]→[プライバシー]と選択する(図5)。
ここで[ブラックリストを変更]をクリックする。登録されているブラックリストが2種類表示される(図6)。
「簡易ブロック(推奨)」と「厳重ブロック」とある。このリストは、MozillaのパートナーであるDisconnect社から提供されている。デフォルトは、「推奨」となっている簡易ブロックである。トラッキングが気になるようならば、厳重ブロックを選択してもよいだろう。ただし、動画や写真、埋め込みコンテンツなど、より広範囲のコンテンツトラッカーをブロックする。一部のサイトでは、正しく表示できないこともある。この点については、ナイトリーリリースなどで、フィードバックを行っている。
さて、その他の新機能であるが、以下の通りである。
- m4v形式の動画再生に関するAPIのサポートを向上
- 64 bit Windows版がリリース
- Windows 8以降で、スクリーン上にタッチキーボードを自動的に表示
- Firefoxヘルスレポートが、テレメトリーと同じデータ収集機構を利用するように変更
HTML5関連、開発者向けの新機能は、以下の通りである。
- 擬似要素を固定的に表示可能に
- ツールボックスにフォーカスがある場合、【F1】キーで設定を開けるように
- 要素選択時のコンテキストメニューから[コンソールで利用]を選択すると、その要素を変数から参照可能に
- ルールビュー中でオーバライドされた属性の横に表示される検索ボタンをクリックすることで、類似する属性を検索可能に
- ルールビューで表示されるルールを、属性名で絞り込み可能に
- 例外発生時に、コンソールでスタックトレースを表示する
- サーバサイドのログをコンソールで表示可能に
- 開発ツールバーでるスクーンショットを取得する際に、解像度を指定可能に
- サブリソースの一貫性保持機能により、開発者は自身のサイトをより安全にできるように
- hyphens属性が接頭辞なしで利用可能に
- WebIDEがサイドバー付きUIに変更
- transform-origin属性がSVGの要素に対して利用可能に
- アニメーションインスペクタが、アニメーションをタイムライン表示可能に
- シングルプロセスモードでは、NPAPIを利用するプラグインが利用不可に