仏ダッソー・システムズはこのほど、医療機器・医薬品業界のバイオ医薬品分野に向けた、3つのインダストリー・ソリューション・エクスペリエンス、「ワン・ラボ」、「デザイン・トゥー・キュア」および「医薬品向けメイド・トゥー・キュア」を発表した。

同製品はバイオならびに化学的なモデリングおよびシミュレーション機能、オープンで協調的な開発や研究のための環境、一元化されたラボ管理、効率的な生産プロセス、品質および規制対応状況の統合管理といった機能を提供するもので、治療薬開発のイノベーションに関わる科学プロセスやオペレーションプロセスを効率化できる、一元管理されたデジタル環境の導入を実現する。

ワン・ラボは、人、資源、プロセス、データ、分析、およびドキュメンテーションの統合管理によって、研究機関におけるナレッジ活用、効率的かつ協調的な研究、開発および試験を支援。

デザイン・トゥー・キュアは、コラボレーションの推進、ナレッジの共有、予測分析、バーチャル設計およびシミュレーションといった機能の活用を通じ、創薬プロセスの早期段階において、より優れた開発候補をモデル化し特定する。

医薬品向けメイド・トゥー・キュアは、複数の組織や地域をまたいだプロセス管理、品質データ管理、およびナレッジの活用を促し、プロセスや製品の最適化、プロセス開発期間の短縮、および技術の移転費用の削減を可能にする。

同社によると、これらのソリューション・エクスペリエンスを組み合わせて使用することで、各プロセスにデジタルな連続性をもたせることが可能となり、治療薬開発、承認、生産を迅速に進めることができるとしている。