トレンドマイクロとユビキタスは11月16日、IoT(Internet of Things)分野におけるセキュリティソリューションを共同開発することに合意したことを発表した。

具体的には、(1)IoT関連の管理装置に組み込む「セキュリティソリューションのソフトウェア開発キット(SDK:Software Development Kit)」の共同開発、(2)セキュアなIoTクラウドプラットフォームの実現、(3)自動車向けセキュリティの共同研究の3分野における協業を開始する。

IoT関連の管理装置に組み込む「セキュリティソリューションのSDK」の共同開発では、スマートテレビやエアコン、給湯器といった住宅設備機器など家庭内のIoTデバイスを家の外から遠隔操作する際や、家庭内の電力使用状況を把握する際に必要な管理装置(ホームゲートウェイ)に組み込むセキュリティソリューションを共同開発する。

具体的には、ユビキタスの提供するIoTデバイスと管理装置が通信するためのスマートホーム関連技術と、トレンドマイクロのIoTデバイスを保護するセキュリティ技術「Trend Micro Smart Home Network」を組み合わせて、管理装置を製造、提供する事業者にSDKとして提供する。

事業者はこのSDKを利用することで、家庭内のIoTデバイスに対する脆弱性を悪用する攻撃やウイルスの感染から防ぐ機能を管理装置に実装できる。

また、セキュアなIoTクラウドプラットフォームの実現を目指す目標では、ユビキタスが提供するIoTクラウドプラットフォーム「dalchymia」に、トレンドマイクロの総合サーバセキュリティ対策製品「Trend Micro Deep Security」を導入し、「dalchymia」サービスのAPIとして利用できる環境を構築する。

(3)の自動車向けセキュリティの共同研究では、次世代自動車に求められるセキュリティ技術とそれを活用したセキュリティソリューションの共同研究を行う。