米Intelは9日(現地時間)、高密度マイクロサーバやストレージ、ネットワーク機器向けSoC「Intel Xeon D-1500」ファミリに新モデルを追加した。

「Intel Xeon D-1500」ファミリは、Broadwellアーキテクチャをベースとしたサーバ向けプロセッサ。Xeonブランドとして初のSoC製品で、チップセットをCPUに統合している。2015年3月に第一弾モデルとして「Xeon D-1520」「Xeon D-1540」を発表し。今回新たに8モデルを追加した。既存モデルでは対応メモリがDDR4のみのところ、新モデルではDDR4とDDR3の両対応となっている。

製品名 コア数/スレッド数 動作周波数
(ベース/ブースト)
キャッシュ メモリ TDP 価格
D-1548 8/16 2GHz/2.6GHz 12MB DDR4/DDR3 45W 675ドル
D-1541 8/16 2.1GHz/2.7GHz 12MB DDR4/DDR3 45W -
D-1537 8/16 1.7GHz/2.3GHz 12MB DDR4/DDR3 35W 571ドル
D-1531 6/12 2.2GHz/2.7GHz 9MB DDR4/DDR3 45W -
D-1528 6/12 1.9GHz/2.5GHz 9MB DDR4/DDR3 35W 389ドル
D-1527 4/8 2.2GHz/2.7GHz 9MB DDR4/DDR3 35W 259ドル
D-1521 4/8 2.4GHz/2.7GHz 6MB DDR4/DDR3 45W -
D-1518 4/8 2.2GHz/ - 6MB DDR4/DDR3 35W 234ドル

低消費電力なことに加えて、最大128GBのメモリに対応するなど、高密度環境で運用を必要とするネットワーク機器、クラウド・ストレージ、企業向けストレージ、IoTなどの用途に好適という。Intelによると、いまのところ50を越える製品が「Intel Xeon D-1500」ファミリを用いて開発されているという。

また、Intelはイーサネット・マルチホスト・コントローラー「FM10000」ファミリと、イーサネット・コントローラー「X550」ファミリを合わせて発表した。「FM10000」ファミリは最大200Gbpsの広帯域マルチホスト接続と複数の100GbEポートを備え、サーバー間ネットワークのボトルネックを低減するという。一方、「X550」ファミリは10 Gigabitのイーサネット接続ソリューションを提供するとしている。