サンディスクは10月26日、オールフラッシュストレージ「InfiniFlash(インフィニ・フラッシュ)」を11月中旬より日本で提供開始することを発表した。価格は米国で13万ドルで販売されている。

「InfiniFlash」

「InfiniFlash」のフラッシュカード

サンディスク 代表取締役社長の小池淳義氏

サンディスク 代表取締役社長の小池淳義氏は「従来、ストレージはHDDと専用のCPUとソフトウェア、OSが主流だが、これに対して我々が描いているのはフラッシュメモリ、汎用CPU、オープンソースがキーとなり、すべて兼ね合わせることで新しいシステムを展開してきた。これをベースにフラッシュストレージの価値を最大限に高め、そしてコストを徹底的に下げることに成功した」と語った。

同ストレージは3Uの筐体にホットスワップが可能な8TBの専用フラッシュカードを最大64枚搭載することで、512TBの大容量オールフラッシュストレージ環境を実現し、IOPSは100万以上、スループットは最大9GB/秒。筐体あたり最大8台の標準的なサーバーと接続することができる。

「InfiniFlash」の概要

また、モジュラー構成で設計されており、主要なオペレーティングシステムおよびストレージスタック製品をサポート。そのほか、オープンソースベースのCephやソフトウェアデファインドストレージを活用することで、スケールアウト型ブロックストレージおよびオブジェクトストレージの両方を実現している。

これらのサービスに含まれる開発ライブラリやソフトウェア開発キット(SDK)を利用することで、パフォーマンス、効率性、およびTCO改善のためにアプリケーションを最適化。そのほか、コンピューティング、スイッチング、およびストレージ機能を分離することにより、既存製品よりも低い総取得コスト(TCA)、および総所有コスト(TCO)で、プライマリまたはセカンダリストレージでのフラッシュの使用を可能にする。

サンディスクコーポレーションバイスプレジデント兼システム&ソフトウェアソリューション担当ゼネラルマネージャーのラヴィ・スワミナサン氏

同ストレージの説明を行ったサンディスクコーポレーションバイスプレジデント兼システム&ソフトウェアソリューション担当ゼネラルマネージャーのラヴィ・スワミナサン氏は「データセンターで活用されるフラッシュは年々増加しており、今後も加速するだろう。InfiniFlashを提供することでエンタープライズワークロードをまかなうことができる。企業ユーザー、データセンターであれ現在はフラッシュではなく、HDDが活用されている。しかしながら、HDDでまかなわれているワークロード、とりわけコンテンツリポジトリ、ビッグデータ分析、メディアサービスなどはPBクラスのサービスだが、InfiniFlashではパフォーマンスを維持しつつ、置き換えることができる。InfiniFlashは我々が目指すイノベーションの第1ステップだ」と主張した。

サンディスク リージョナルセールスディレクター、エンタープライズセールスの奥村英記氏

最後にサンディスク リージョナルセールスディレクター、エンタープライズセールスの奥村英記氏は国内における営業活動について「日本全国をカバーするロジスティクス体制、SDSベンダーとの強力なアライアンス、SIパートナーを加えてECOシステムの3つをエンタープライズビジネス拡大のために推進していく」と述べた。