ソニー、デスクトップ設置向けのBTスピーカーシステム「CAS-1」を国内投入

ソニーは29日、アンプ機能を内蔵したセンターユニットとスピーカー2本をセットにしたBlutoothオーディオシステム「CAS-1」を国内発表した。ハイレゾ音源の再生にも対応している。発売は10月17日で、市場想定価格は税別80,000円前後。

CAS-1は、スピーカーアンプやヘッドホンアンプ、USB DACを搭載したセンターユニットと、2ウェイステレオスピーカーを組み合わせたセパレートタイプのオーディオシステム。Bluetooth機能はセンターユニットに内蔵し、センターユニットとスピーカーは有線で接続する。

9月に独ベルリンで開催された家電見本市「IFA2015」で公開されたが、このたび日本での発売が正式にアナウンスされた。国内ではBluetoothスピーカーシステムとして、アピールしていく方針をとるようだ。机の上でのニアフィールドリスニングを想定し、スピーカーから75～200cm離れた場所で最適に聴けるよう設計されている。

ハイレゾ音源に対応し、DSD2.8MHzと192kHz/24bitのFLAC、ALAC、AIFF、WAVを再生できる。センターユニットには、スピーカーアンプとヘッドホンアンプを個別に独立して搭載。スピーカーアンプにはフルデジタルの「S-Master HX」を採用するほか、MP3などの音源をハイレゾ相当に拡張する音質補完技術「DSEE HX」を搭載している。また、小音量での再生時に低音と高音を補完する「Low Volume Mode」を備え、音に立体感を持たせている。

ヘッドホンアンプには、テキサス・インスツルメンツのDACチップ「PCM1795」など、ソニーの上位ポータブルアンプ「PHA-2」と共通の部品を使用している。ヘッドホンアンプの最大出力は24W×2。

スピーカーは14mm径のソフトドームツイーターと62mm径のウーファーの2ウェイ構成。ダクトには風切り音やノイズを低減する大型フレアーを搭載する。バスレフはスピーカーの底面に設けたユニークな構造となっている。スピーカーの再生周波数帯域は60Hz～50kHz。

Bluetooth機能を内蔵しており、コーデックはSBC、AAC、LDACをサポート。NFCにも対応する。また、ソニーのオーディオ機器操作アプリ「SongPal」を使用すると、スマートフォンなどでCAS-1を操作できる。SongPalの対応OSは、iOS 7.0以降、Android 4.0.3以降。

センターユニットにUSBポート×2(前面×1、背面×1)とヘッドホン出力(ステレオミニ)×1を装備。センターユニットはサイズがW55×H178×120mmで、重量が1.3kg。スピーカーはサイズがW95×H178×D172mmで、重量が1.5kg。