ソニーは、ドイツ・ベルリンで開催中のIFA2015に合わせて、ハイレゾ対応の「ウォークマン A20」と「ウォークマン ZX100」、そして新しいヘッドホンシリーズ「h.ear」を発表した。本稿では、同社のIFA2015出展ブースにて撮影した写真を中心に、これらの新製品の特徴について触れていく。

ウォークマン ZX100

ウォークマン A20とh.ear on

ウォークマン ZX100

ウォークマン ZX100は、2013年に発売された「ZX1」の後継モデル。欧州では「NW-ZX100HN」という型番で、10月に発売される予定だ。ZX-1よりもコンパクトに設計されており、本体サイズはW54×D15×H120mm、重量は145gとなった。その一方で、ボディフレームやベースプレートの剛性を高めて、音質を向上させている。バッテリー駆動時間もハイレゾ再生時で45時間と、ZX-1の約2.8倍に延びた。

ZX1ではAndroid OSを採用したが、ZX100では独自OSに回帰。画面をタップすることなく、ボタン類で操作できるように改善された。デジタルアンプは「S-Master HX」を搭載。Bluetoothコーデックはソニー独自のLDACのほか、apt-Xもサポートする。また、ハイレゾ再生時にも有効なデジタルノイズキャンセリング技術を持ち、それに対応したイヤホンが付属する。

本体カラーはシルバーのみ。写真のようにハイレゾ対応ヘッドホン「MDR-1A」との組み合わせがお似合いだ

背面、右側面、底面の写真。横幅はZX1に比べて6.3mm細くなった。右側面にmicroSDカードスロットを備えている。ちなみに、内蔵メモリの容量は128GB

MP3などの従来音源をハイレゾ相当の音質に補完再生するDSEE HX機能などを搭載。PCM変換方式だが、DSD 5.6MHzの再生が可能だ

デジタルノイズキャンセリングも目玉機能の一つ

ウォークマン A20

ウォークマン A20は、ハイレゾ対応ウォークマンにおけるエントリーモデル。2014年に発売された「A10」の系譜を継ぐ。欧州では、内蔵メモリが16GBの「NW-A25HN」と64GBの「NW-A27HN」を10月に発売する。

こちらもハイレゾ対応のデジタルノイズキャンセリング機能を搭載し、それに対応したイヤホンが標準で付属する。BluetoothコーデックはLDAC、apt-Xともサポート。

本体カラーは、新しいヘッドホンシリーズ「h.ear」とコーディネートされたチャコールブラック、ビリジアンブルー、ボルドーピンク、シナバーレッド、ライムイエローの5色を展開。IFA2015の展示でも、h.earとの組み合わせをアピールしていた。

ウォークマン A20

もちろんmicroSDカードを利用可能

本体と対応イヤホンでデジタルノイズキャンセリングを実現。本体の設定メニューには「バス・電車」「飛行機」「オフィス」といった専用プリセットを用意している

付属のデジタルノイズキャンセリング対応イヤホン。ハウジングの"お尻"に外部のノイズ状況を集音するためのマイクが見える

h.earシリーズ

h.earは、ハイレゾをより手軽に、よりスタイリッシュに楽しむための新しいヘッドホンシリーズ。シンプルな単色デザインが特徴的で、カラーバリエーションはチャコールブラック、ビリジアンブルー、ボルドーピンク、シナバーレッド、ライムイエローを用意。いずれも、欧州のトレンドにあった中間色となっている。

h.earのラインナップは、40mmドライバーを搭載たオーバーイヤー型の「h.ear on」、9mmのドライバーを搭載したイヤホンの「h.ear in」、デジタルノイズキャンセリング対応イヤホン「h.ear in NC」の3種類。欧州では10月の発売を予定している。

IFA2015のプレスカンファレンスで、ウォークマンとh.earを発表する平井CEO

カラーバリエーションとウォークマン A20とのコーディネートをアピールする展示

ドライバーユニットを保護する網の部分、ヘッドバンドを伸ばしたときに露出する金属部分、ソニーのロゴや型番の文字など、細部の細部に至るまでこだわりの塗装が施されている

記念撮影コーナーも用意。自分の好きな色のh.earを付け、リアルフレームに収まってパチリ

IFA2015のソニーブース