キヤノンは26日、個人向けインクジェット複合機「PIXUS」シリーズの2015年秋モデルとして、最上位機「PIXUS MG7730」を発表した。2014年の「PIXUS MG7530」後継モデルで、リニューアルしたモバイル機器向け独自アプリ「Canon PRINT Inkjet」や写真アプリ「Instagram」への対応などが、新たになされている。新インクも搭載された。
発売日は9月3日。価格はオープン。直販価格は税別29,800円。
2015年モデルでは、新アプリ「Canon PRINT Inkjet」に対応。同アプリは、スマートフォンやタブレットからPIXUSへプリント出力できるアプリ「PIXUS/MAXIFY Print」をリニューアルしたもの。端末内の写真や文書をWi-Fi経由でプリントするほか、PIXUSでスキャンしたデータを端末内へ保存したり、インク残量などの情報を確認したりできる。
アプリの機能面ではインタフェースが改善されたほか、「Canon PRINT Business」と連携し、端末で撮影した文書データの台形補正が可能となった。2009年モデル以降のWi-Fi搭載モデルまで対応する。PIXUSとの接続はWi-Fiのほか、NFCを利用した「PIXUSタッチ」による自動プリント・スキャンも可能(NFC対応機のみ)。
このほか、クラウドサービスと連携しPCレスでデータを印刷・保存できる「PIXUS クラウドリンク」が、写真アプリ「Instagram」にも対応した。インクも染料インク「BCI-371」と顔料インク「BCI-370」を新採用し、前モデルと比べ黒濃度が向上したほか、マゼンタ系の色域が拡大した。
きょう体デザインは前モデルから引き継いだ。前面には3.5型の液晶タッチパネルを搭載。給紙機構は2段カセットによる前面給紙で、下段に普通紙125枚、上段に40枚までの給紙が行える。
プリント解像度は9,600×2,400dpi。インクはシアン、マゼンタ、イエロー、グレー、染料ブラック、顔料ブラックの計6種(独立カートリッジ)を使用する。ドロップサイズは最少1pl。ヘッドのノズルはC/M/Gyが各1,536ノズル、Y/染料bkが各512ノズル、顔料bkが1,024ノズル。公称プリントスピードは、L判カラーフチなし印刷が約18秒、A4モノクロテキストが約15枚/分。CD/DVD/BDレーベルプリントにも対応する。スキャンとコピーのイメージセンサーにはCISセンサーを採用し、光学解像度は2,400×4,800dpi。
インタフェースはUSB2.0、IEEE802.11b/g/n、10Base-T/100Base-TX対応有線LANの3種に対応。無線LANと有線LANは排他使用となる。メモリカードスロットも搭載。本体サイズはW435×D370×H148mm、重量は約7.9kg。
カラーはノーブルレッド、プレミアムゴールド、ホワイト、ブラックの4色。レッドは2013年モデルからの復活色。ゴールドは新色となる。前モデルでラインナップしていたオレンジ、ブラウンは省かれた。