Microsoft Researchは8月24日(現地時間)、スマートフォンを使った3Dスキャニングシステム「MobileFusion」を公表した。

MobileFusionはキャプチャから3Dモデル作成まで、すべてをスマートフォンで簡単に完了できるのが特徴。インターネットに接続する必要もない。開発チームが公開したデモ動画ではiPhone 5sを使用している。3D化したいものを様々な角度から撮影しているとリアルタイムで3Dモデルが生成される。完成した3Dモデルは3DプリンティングやAR(拡張現実)に使える品質だという。プリンシパルリサーチャーのShahram Izadi氏によると、パリを訪れた時にエッフェル塔を3Dスキャンして友達や家族と共有するというようなことが実現し得る。

研究チームは現在、iPhone、Windows Phone、Androidなど、あらゆるスマートフォンで機能するように開発を進めており、ISMAR 2015(福岡:9月29日~10月3日)でMobileFusionに関する講演を行う予定だ。現時点で製品化の予定はないが、Izadi氏は「いずれ何らかの形で公開したい」と述べている。