米Microsoft傘下のSkypeは現地15日、リアルタイム翻訳サービス「Skype Translator」プレビュー版の開始を発表した。通話相手の言語に関係なくSkypeでコミュニケーションができることを目指すもので、まずは口語ではスペイン語と英語をサポートする。IM(インスタントメッセージ)の書き言葉では、日本語を含む40以上の言語をサポートする。

米Microsoftが公開したビデオでは、メキシコと米国の小学生がSkype Translatorを利用して会話する様子がおさめられている。画面横には話した言葉が2カ国語でテキスト表示されている

Skype TranslatorはMicrosoft Researchが開発した「Microsoft Translator」を利用したリアルタイム翻訳サービス。5月に同社のCEO、Satya Nadella氏が明らかにしており、11月には早期プレビュー版の受付を開始していた。今回のパブリックプレビュープログラムのスタートは、当初の予定に沿うものとなる。

同サービスは、神経回路網ベースの音声認識技術を利用して話者の言語を分析し、言語翻訳と読み上げを行う。学習機能プラットフォームを土台に構築されていることから、利用が増えるほど精度が増していくという。第一弾として、音声によるSkype利用では英語からスペイン語とスペイン語から英語をサポートする。インスタントメッセージでは日本語を含む40以上の言語に対応する。対応言語は将来的に拡充していく。

対応OSは「Windows 8.1」または「Windows 10」の技術プレビュー版のみ(デスクトップとタブレット)。利用にはSkype Translatorクライアントが必要。プレビュープログラムに参加するには、専用サイトから招待をリクエストする必要がある。