富士通が5月18日に発表した夏モデル「ESPRIMO FH77/UD」は、23型フルHD液晶を搭載した一体型デスクトップPCだ。奥行き15.8cmというコンパクトな筐体でありながら、2基の3波対応チューナーとBDドライブを搭載しており、PCだけでなくテレビやレコーダーとしても活用することができる。また、Pioneer製ハイレゾ対応スピーカーを搭載しており、高音質なサウンドも楽しめる。

今回その実機を試すことができたので、この"ハイレゾPC"の特徴やパフォーマンス、使い勝手などを紹介していこう。

富士通の「ESPRIMO FH77/UD」

■主な仕様   [製品名] ESPRIMO FH77/UD   [CPU] Intel Core i7-4712MQ(2.3GHz)   [チップセット] Mobile Intel HM86 Express   [メモリ] 8GB   [ストレージ] 2TB SATA HDD   [光学ドライブ] BDXL対応ブルーレイディスクドライブ   [グラフィックス] Intel HD Graphics 4600(CPU内蔵)   [ディスプレイ] 23型ワイド液晶(1,920×1,080ドット)   [OS] Windows 8.1 Update 64bit   [店頭価格(税別)] 208,000円前後  

大画面のわりにコンパクトな筐体

「ESPRIMO FH77/UD」を一目見てまず感じたのが、画面サイズの割りに筐体がコンパクトであること。23型ワイドという、一体型デスクトップPCとしては最大クラスの液晶を搭載しているのに、本体幅は544mmしかない。これは一般的な21.5型一体型PC並みのサイズだ。奥行きも約15.8cmと省スペースで、小さめの机の上にも気軽に設置することができる。

実際にふだん使っている奥行き55cm程度の机に設置してみたところ、本体背面に少し遊びをもたせた状態でも本体の前のスペースにA4書類を置くことができた。これなら紙の書類を見ながらPCでビジネス文書を作成したりメールを書いたりする際も、窮屈な思いをしなくてすみそうだ。

本体がコンパクトといっても、液晶パネルの周囲のベゼルが狭いため表示面積自体は大きく、23型の画面から受ける迫力は大きい。液晶は広視野角で斜めから見ても色の変化が少ないため、家族で一緒に画面を覗き込むような場合も見やすい。その意味では、リビングに置いて家族で共有するPCとしての使い方が向いているだろう。液晶の解像度は1,920×1080ピクセルのフルHD。応答速度も高速な方で、動画を再生した場合に残像などが気になることも少なかった。

富士通の2015年夏モデル「ESPRIMO FH77/UD」。23型フルHD液晶を搭載する

本体左側面にはBDドライブが内蔵されている

本体右側面には、miniB-CASカードスロット、USB 3.0、USB 2.0、ヘッドホン・ラインアウト兼用端子、マイク・ラインイン兼用端子を各1基搭載する

液晶は視野角が広く、斜めから見ても色の変化が少ない