手に負担がかかりにくい

ここまではFREEDシリーズ共通の特徴。新モデルのFREED 2は、前モデルから軽量化が図られている。しかも、単に軽くなっただけでなく、「マジックバランス」という設計を新採用。重心バランスを見直したことで、手にかかる負担を約40%低減したと謳っている。

製品発表会で旧機種と比較してみたところ、確かに持ちやすいと感じた。ただ、他社の製品と比べてみると、FREED 2が圧倒的に軽い、とは正直思わない。

しかし、これは実際に家庭で使ってみて気づいたことなのだが、モーターやダストカップなど本体部分が手もと側にある、ハンディ型に近いスティック型掃除機としては、確かに手にかかる負担が少なくなっている。

【左】表側から。上方にバッテリーなどを装備していながら、自立するよう設計されている。【右】自立するため、掃除途中の急な来客といった際にも便利。収納時にそのまま立てておけるというメリットも。横から強い力を加えたりしなければ、フラリともせず安定感がある

2Wayのスティック型掃除機は、ハンディ型をスティック型に近づけたものと、スティック型をハンディ型としても使えるようにしたものの2つに大別される。前者はモーターなどが手もとにあるため重心が上にあり、後者は重心が下にある。そのカテゴライズに当てはめると、FREED 2は前者だ。そもそもがハンディ型掃除機に近いので、どうしてもスティック型としては難アリという製品もよく見られる。もちろん逆の場合にも同じことがいえ、スティック型をハンディ型としても使えるようにしたタイプの製品は、ハンディ型として使うときに勝手が悪いと感じることが多い。

もともとがスティック型のタイプは、重心が下にあるおかげで自立するものがほとんど。それに対して、もともとがハンディ型のタイプは重心が上にあるため、自立できるのはめずらしい。FREED 2は、今回の新モデルから自立できるようになったことをウリとしているが、上記のような事情を考慮すると、これも評価に値するポイントとなる。