第6世代のiPod touchにはiPhone 6と同じSoC「Apple A8」が使われているが、一様に同じというわけではなく、ダウンクロック版が採用されているという。それはなぜなのか。ここで考察してみよう。
iPod touchはなぜ「ダウンクロック版A8」を採用したのか?
今回の新型iPod touch発表にあたり、比較的驚きを持って迎えられたのが、そのメインプロセッサに「Apple A8」が採用されたことだ。「A8」はiPhone 6とiPhone 6 Plusで採用されている同社の最新SoCであり、どちらかといえば(コストを抑えた)廉価端末として同時期に投入されるiPod touchでは、それより前の世代、今回の例でいえば「A7」が採用される可能性が高いとみられていたからだ。以前のレポートにもあるように、AppleではiPod touchも含めてすべてのiOSデバイスで64ビット対応を進めているとみられ、少なくともA7以降のものが採用される可能性があるとは指摘していたが、このあたりは予想外だった。
ただし、A8とはいっても、iPhone 6では1.4GHz駆動しているものが、iPod touchでは1.1GHzまでダウンクロックされて動作しているといわれている。この状態でパフォーマンスはiPhone 5sと同等程度という話もあり、釣り合いがとれているのだとも思える。