うるう秒の処理はどうするの?

ところで問題の「うるう秒」だが、これは地球の自転速度(角速度、LOD)が一定ではなく、微妙にブレが出ることによるものだ。本来「地球の一周」が1日であるべきだが、今は1秒がセシウム原子の振動数から算出されており、これによると地球の一周は86400秒(=24x60x60)より数ミリ秒長かったり遅かったりしている。この余りを合計し、およそ1秒貯まったところでうるう秒を追加して調整する(厳密には多少前後する)。

ちなみに最近10年では、2005年と2008年、2012年にそれぞれ1秒ずつ足されている。うるう秒が追加されるのは6月30日、または12月31日と決まっており、本来ないはずの「23時59分60秒」として追加される。日本では標準時から時差が9時間あるため、8時59分60秒で調整している。

うるう秒に正しく対応できないと何が問題になるかというと、ソフトが時刻処理を誤ったり、ライセンスチェックがうまく通らない、といったことが起きうる。実際、2012年にはLinux OSのカーネルのバグで、プログラムが極端な高負荷になったり、正常に動作しなくなるという問題が起きた。これによりauやmixiなどさまざまなネットサービスに影響が出たことを覚えている方もいらっしゃるだろう。

NTPサーバではあらかじめ、うるう秒が挿入されたことを示す警告情報も一緒に下流のサーバーに流すが、処理はサーバー側に一任されているので、どのタイミングでどう処理するかはサーバー次第ということになる。

さて、肝心のNITZでのうるう秒処理だが、2012年にもすでに処理した経験があり、おそらくほとんどのユーザーがその事実に気づかないまま使ってきたことからも、今回も問題なく処理されるだろう。各キャリアの問い合わせ窓口に聞いてみたのだが、さすがに技術的なところまではわからないとのことで、どのタイミングでうるう秒が挟まれるかはわからなかった。

もしどうしても気になる方がいたら、7月1日の8時59分過ぎに、秒数まで表示できる時計アプリ(できればデジタル表示)を起動して見ているといいだろう。もし8時59分60秒が見られたら、何かいいことがあるかもしれない。ま、ないだろうけど。