1年弱の交渉期間を経て実現

両社は、今回の共同制作に関して「1年弱」の交渉期間を経ての発表で、Netflix側からオリジナル番組の制作についての提案があったという。「Netflixはドラマを得意としているのでドラマに決めた」(大多氏)。Netflixとの共同制作を決めた理由について大多氏は、「コンテンツに対する愛が深い。ネットビジネスの中でもここまでコンテンツを深く考え愛情を持っているのはいいなと感じた」という。

さらに、Netflixがまずターゲットとしている年齢層が10~20代と若く、そこに同社との親和性の高さもあるということで、「一気に話が進んだ」そうだ。

ピーターズ社長も、フジのコンテンツ制作力に加え、「テレビのあり方の未来におけるビジョン、革新的なことに挑戦していこうというチャレンジャー精神に共感して組むことを決めた」とコメント。番組について、「テラスハウスのファンは熱い。若い層に支持されている番組」という点に魅力を感じたと話す。

「有料」であることが懸念材料

今回のNetflix配信では、有料契約が前提であり、従来「無料放送」に慣れた日本の視聴者に訴求できるかが懸念材料としてある。ピーターズ社長は、有料ならば見たくないという人もいるかもしれない、として「時間はかかるかもしれない」としつつ、コンテンツを充実させ、内容を知ってもらって視聴者を獲得していくことに力を入れていく意向を示す。

大多氏は、「WOWOWでもCSでも払う人はいる。何が売りか。素晴らしいコンテンツを見たいという人はお金を払う」と強調し、視聴者が魅力に感じれば有料配信でも視聴者を獲得できるという考えを示した。