ブロケード コミュニケーションズ システムズは6月10日、リアルタイムのネットワーク可視化を実現するインテリジェントなフロー管理アプリケーション「Brocade Flow Optimizer」とBrocade MLXシリーズのルータ用最新OS「Brocade NetIron OS 5.9」を発表した。

Brocade Flow Optimizerは、OpenDaylightに準拠したSDNコントローラに対応したアプリケーションで、ポリシー・ベースのネットワーク・トラフィック管理機能をリアルタイムで提供する。

Brocade Flow OptimizerをBrocade MLXeルータと合わせて利用することで、ユーザーはネットワーク・トラフィックの知見をプロアクティブに入手して、ネットワーク攻撃を軽減し、ネットワークの輻輳を緩和できる。

また、ネットワーク管理者はBrocade Flow Optimizerにより、ネットワークのフラッド攻撃を未然に防ぐとともに、帯域の占有を調整して不正トラフィックの優先順位を付け直し、不審な挙動について綿密な分析が可能になる。

新たなOpenFlow機能を提供する最新版のOSは、Brocade MLXのBrocade VersaScaleプログラマブル・フォワーディング・アーキテクチャを採用しており、Brocade VersaScaleプログラマブル・フォワーディング・アーキテクチャと、Brocade Flow OptimizerなどのSDNアプリケーションを併用することで、顧客はネットワーク・トラフィックの可視性を向上し、フォワーディング制御を容易に行えるようになる。

Brocade Flow Optimizer SDNアプリケーションは提供が開始されており、価格はサポートされるネットワーク容量によって異なる。米国での販売価格は、20GBまでのトラフィック管理の場合で4995ドル、200GBまでのトラフィック管理で1万2995ドルとなっている。

Brocade NetIron OS 5.9は現在、サービス契約中のBrocade MLXの顧客に対してが、2015年第3四半期中に追加費用なしで提供される。