タニタは9日、「デュアルタイプ体組成計」の新製品3モデルを発表した。全モデルで新指標「筋質点数」に対応しており、筋肉の状態を計測できる。同日、都内では製品発表会が開催された。

タニタは9日、スマホと連携できるデュアルタイプ体組成計「RD-903」など計3モデルを発表。製品発表会には、ゲストとして松村邦洋さんらが招かれた

デュアル式で超高精度に

新製品の3モデルは、タニタが医療現場で培ったテクノロジーを取り入れたもの。超高精度の計測を実現したことに加え、世界で初めて筋肉の質を数字で評価する「筋質点数」の表示に対応した。「RD-501」はカラダの変化がグラフで分かるようになっており、「RD-902」「RD-903」はスマートフォンと連携できるなどの特長がある。

カラダの変化がグラフで分かる「RD-501」(写真左)、スマホと連携できる「RD-902」「RD-903」(写真右)

発表会の冒頭、登壇したタニタ 代表取締役社長の谷田千里氏は「新製品は、これまでの体組成計とは一線を画する商品になった。筋肉の量だけでなく、筋肉の質も把握できる。タニタでは今後とも健康をつくること、ひいては日本を健康していくことに貢献していきたい」と意気込んだ。

タニタ 代表取締役社長の谷田千里氏。3モデルともタニタ秋田工場製造のメイドイン・ジャパン商品となっている

続いて、タニタ 営業戦略本部 国際商品部マネージャーの池田雅紀氏が登壇。新製品に採用されている技術について説明した。体脂肪率や筋肉量など、体組成をチェックすることが健康づくりの基本と考えているタニタ。計測結果の正確性をさらに高めるべく、新製品では細胞全体の情報を取得する高い周波数と、細胞外の情報を取得する低い周波数の2つの電流を使うデュアル式を採用した。これにより、家庭用体組成計の計測精度をさらに上のステージへと引き上げることに成功したという。

タニタ 営業戦略本部の池田雅紀氏。デュアル式により、家庭用体組成計の計測精度をさらに上のステージへと引き上げることに成功した

上記のデュアル式の測定方法を採用したことで、身体の情報を細胞レベルで取得することも可能となった。タニタではこれを活用し、筋肉の状態を筋質点数で評価することに成功した。池田氏は「筋質を把握して、これを高めていくことで、これまでにない効率的な身体作りを実現できる。筋質はトレーニングや生活習慣によっても変化が現れやすいので、ダイエットや健康づくりに取り組む際には、モチベーションの向上につながる」とそのメリットについて解説した。

筋肉の状態を筋質点数で評価することに成功。筋質は変化が現れやすいので、モチベーションの向上につながる