エヌジェーケーは5月19日、中堅・中小企業向けBIツール「DataNature Smart」の新バージョンとして、集計表のデザイン性や利便性の向上を追求したという「同ver.3」を発表した。価格(税別)は、「ver.3 基本セット」が250万円から、「ver.3 Personal 基本パッケージ」が7万8,000円から。販売開始は6月16日。

新バージョンは、従来製品より高速化したオンメモリ処理機能(64bit環境で選択可能、Personal版は非対応)を搭載するとともに、点在していた集計レイアウトの設定項目を集約するなど、全37項目にわたる機能改良を行ったという。操作性のさらなる追求に加え、視認性や集計表のデザイン性にも配慮し、コストパフォーマンスの高い製品になったとしている。

利便性/デザイン性に関しては、まず、集計レイアウトに関する設定を1画面に集約し、設定結果を確認しながら編集可能にした。階層展開の表示方法を行/列項目それぞれ6パターンから選択可能にし、合計欄や集計項目の配置も含め、最大144パターンの集計レイアウトを設定パネルで変更できる。クライアント・ツールでデータ抽出を行う際に変数情報を指定可能であり、必要なデータだけを抽出できる。

DataNature Smart ver.3の集計レイアウト設定画面

処理速度の向上に関しては、データ抽出でのネイティブ・ドライバの利用が可能になり、処理速度がODBC接続と比較して約4倍向上したという。またオンメモリ処理機能により、CSVデータ読み込みの時間が従来と比較して約3.7倍向上したとのこと。

その他、レコード・データに対して数値項目や日付項目を使って条件を設定し、例えばサンプル品で単価が0円の物を除いて集計するなど、集計データの絞り込みが可能となった。また、Webレポートの画面デザインを整理し、操作性や視認性を向上。

ラインナップは、「ver.3 基本セット」が250万円から(税別、以下同様)、廉価版の「ver.3 Basic」が80万円から。DataNature Smartの保守契約ユーザーは、無償でバージョンアップ可能。

「ver.3 Personal 基本パッケージ」は7万8,000円から。またRDBからのデータ抽出ツールが7万8,000円から。