NTTソフトウェアは5月12日、前日に代理店契約を締結した英国CertiVoxのパスワードを使用しないM-Pin認証技術を採用した第1弾の製品として、エンタープライズ分野の認証基盤「TrustBind」の新バージョンを今夏から販売すると発表した。価格は、1ユーザー当たり月額300円から。

M-Pin認証はCertiVoxが開発した認証プロトコルで、サーバ側のID/パスワードを利用せずにサーバの認証を行う仕組み。また、分割して保管している鍵を用いて、チャレンジ/レスポンス認証を行うので、鍵の漏洩につながらない。

同製品は、CertiVoxのパスワードレス認証技術とクラウドサービスの認証を連携した認証方式を提供。スマートフォンなどの端末固有の認証方式と連動するM-Pin認証技術と各種クラウドサービスを同製品で連携させることで、パスワードを使わずにクラウドサービスを利用することを実現する。

M-Pin認証技術により、従来の認証強化技術のワンタイムパスワードやクライアント証明書と同等以上の認証レベルを低コストで実現する。また、クライアント証明書を利用する際に必要な認証局の構築や証明書の配布業務、利用者の証明書インストール作業がなくなり、運用コストの削減が見込めるという。

「TrustBind」の提供イメージ