オンキヨー&パイオニアイノベーションズは5月12日、フィリップスのヘッドホン「フィデリオ」シリーズ「F1」「M2BT」を発表した。発売は5月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は、F1が22,000円前後で、M2BTが29,000円前後(いずれも税込み)。
フィデリオシリーズはその音質とデザイン性により、欧州で高い評価を受けているヘッドホン。
フィデリオ F1
F1は、ハイレゾ対応のφ40mmドライバーを採用したオンイヤー型のヘッドホンだ。ドライバーのマグネットには磁束密度の高いネオジウムが使用されている。ハウジングはバスレフ構造をとっており、スリムなスタイルながら豊かな低域表現が可能だ。
イヤーパッドは、クッションに低反発フォーム、表面には高品質レザーを採用。高い装着性を実現している。持ち運びの際には、ヘッドホン全体をフラットに畳むことが可能だ。
再生周波数帯域は7Hz~40kHzで、インピーダンスは16Ω。感度は107dBで、最大入力は150mWとなっている。ケーブルは着脱式で、インラインリモコンマイクも装備する。本体の質量は108gだ。
フィデリオ M2BT
M2BTは、高音質な音声コーデックのaptX、AACに対応したBluetoothヘッドホン。Bluetoothのバージョンは省電力性能を強化した4.0、NFC機能も搭載している。バッテリーによる約10時間の連続再生が可能となっている。
ハウジングに「イヤーシェルコントロール」と呼ばれるコントローラーを装備しており、再生/停止、曲送り/曲戻し、ボリューム、通話切り替えの操作が可能だ。
M2BTが使用しているドライバーはF1と同一で、ネオジウムウムマグネットを使用したφ40mm。再生周波数帯域は7~23.5kHzと異なるが、インピーダンスと感度、最大入力のスペックもF1と同じだ。本体の質量は290gとなっている。
同社によると、2製品の再生周波数帯域の違いは、F1がワイヤード、M2BTがBluetoothという接続方法の違いによるもの。M2BTにもマイクつきオーディオケーブルが付属しており、これを使用した場合には、F1と同等の再生能力を持つとのことだ。