エアーは4月16日、クラウドストレージ利用者向けのセキュリティソリューション「airDrive(エアードライブ)」の提供を開始したと発表した。

airDriveのサービス画面

airDriveは、ファイルをすべて暗号化してからクラウドストレージに保管できることが特徴。万が一、保管したファイルが他人に盗まれることがあっても中身を解読される心配がない。利用者ごとに異なる暗号鍵を利用するため、1人のユーザーの暗号鍵が漏れても、組織内の別のユーザーに影響することはない。

サービスのイメージ

WebDAVに対応し、利用者はExplorer上でのマウス操作が可能となるため、普段のPC操作と同じ要領でファイルをコピーしたり、自分のPCに戻したりできる。WebDAVクライアントを使用することで、タブレット端末やスマートフォンの利用にも対応する。

利用可能なクラウド・ストレージは、現時点でADrive、box、drivee、Google Drive、OpenDrive、Tera クラウド。今後はOneDriveにも対応させる予定だという。airDriveを利用するには、airDriveに登録してログイン後、各クラウドストレージとの連携設定を行う。

なお、airDriveは同社のCASBソリューション「WISE Gateway for Cloud Storage」を基盤として利用。企業で同様の仕組みを実現したい場合、WISE Gatewayを導入することで、クラウドストレージに安全にファイルを格納できるだけでなく、既存のユーザ認証との統合、暗号鍵の共有によるファイル共有など、エンタープライズに適した環境の構築が行えるとしている。