米Microsoftは3月30日(現地時間)、Windowsインサイダープログラム参加者に「Windows 10 Technical Preview」のビルド10049の提供を開始した。インサイダープログラム向けのテクニカルプレビュー版で初めて新ブラウザ「Project Spartan」(開発コードネーム)を搭載する。

ビルド10049が搭載するのはPC用のSpartanブラウザだ。今年1月にSpartanを発表した時点で、MicrosoftはSpartanに新しいレンダリングエンジン(Edge)とレガシーエンジン(Trident)をホストさせるとしていたが、デュアルエンジンではなくEdgeに一本化する計画を3月24日に発表した。Internet Explorer(IE) 11も搭載するが、IE11はレガシーなWebサイト向けのソリューションが必要なエンタープライズ用という位置付けになる。

インサイダープログラム向けテクニカルプレビュー版の前回のリリース(ビルド10041)は3月18日。わずか12日間でアップデートするのは、これまでのペースに比べると非常に短い。公式ブログでMicrosoftのGabe Aul氏は「このビルドはほぼProject Spartanに関するもの」と述べている。ブラウザの提供計画をより大きく変化させる方向に修正し、開発者の混乱を避けるためにSpartanの提供を優先したと考えられる。

Project Spartan

Spartanは新レンダリングエンジンのほか、ノートテーキング(メモ・注釈)、リーディングモード、Cortana統合といった新機能を備える。