前回の「蛍光ペン」特集でご紹介した、淡い色合いが人気の「マイルドライナー」。ほんのり蛍光の5色と、渋いマイルドな5色、さらに和みマイルドの5色の全15色というラインナップが特徴だ。

「マイルドライナー」

今回は、ゼブラ広報室の池田氏に、「マイルドライナー」の人気の秘密と、知っていそうで知らない「蛍光ペンの豆知識」を聞いてみた。

――人気の色は何色?

池田氏:「マイルドライナーの人気色は、黄、ピンクになります。実は、この製品に限らず、蛍光ペンでは黄とピンクに人気が集まります。ですが、マイルドライナーは従来の蛍光ペンに比べると人気が分散していて、和み系、パステル調とお好みで選んでいただいているようです。また、変わったところでは、グレーを手帳のToDo項目を管理するためにご使用されてるパターンですね。ToDoが終わったものを目立たないようにしながらも項目が隠れないようにグレーで"消し込む"という使い方をされている方が多いようです」

蛍光ペンでありながら、線を引くことであえて「目立たなく」する使い方も

――購入者の属性の分布(男女、年齢層など)は?

池田氏:「ユーザー層はかわいいモノを好む女子学生や、手帳をキレイに仕上げて癒やされたい社会人女性、先ほどご説明したグレーのマイルドライナーを用いた手帳管理を行うような社会人男性の方ですね」

―蛍光ペン1本あたり、何mの線が引けますか?

池田氏:「使い方によりますが、一般的に太い方が100m前後、細い方が200m前後になります」

――蛍光ペンの登場の歴史について教えてください。

池田氏:「太細両方かけるタイプの蛍光ペンは弊社の「蛍光ペン2」(昭和50年発売)が最初と聞いています。これがヒットしたため、同じく両頭のマーカー「マッキー」(昭和51年発売)の開発につながり、弊社の売り上げが大きく伸びるきっかけになりました」

実はこの「マイルドライナー」、実は淡い色味で目に優しいインク色のラインマーカーとしては3代目の商品。前の2製品は発売したものの、その商品特性をターゲットに訴求しきれずに販売数が伸び悩み、廃盤になってしまったのだそう。

「マイルドライナー×スヌーピー」5色セットは\750(税別)単品販売もあるとのこと

池田氏:「廃盤の際は、商品をご使用いただいていた熱烈なファンの方からたびたび再販のご要望をいただきました。三度目の正直で、現在のマイルドライナーは多くの販売店で定番として取り扱いされるようになり、弊社の主力商品のひとつとなりました」

――最後に、今後のマイルドライナーの新商品についてこっそり教えてください。

池田氏:「現在のところ予定はないのですが、『マイルドライナー×スヌーピー』のかわいいデザインの数量限定版が発売されています。スヌーピーがお好きな方はお見逃しなく!」

なるほど、ペンに歴史あり、といったところか。ユーザーの熱い声がこうしてきちんと企業に届くことで長く愛される商品が生まれるということをマイルドライナーは証明している。蛍光ペンの今後にも期待したい。

(取材協力:ゼブラ株式会社・文房具カフェ)