8種類の純正アプリを用意

AIR A01は「オープンプラットフォームカメラ」を標榜しており、誰でもカメラをコントロールするアプリを開発できる。これにより、従来にはなかった新しいコンセプトのアプリが誕生するかもしれない。製品発売時には複数のアプリがiOS用とAndroid用に用意される予定である(編集時点では発売延期中)。

今回の試用タイミングで使えた純正アプリは8種類あり、カメラのコントロールから、アートフィルター、撮影後の画像の閲覧、整理用のアプリまで用意されていた。たとえば、カメラコントロール機能のアプリを起動すれば、スマホ側からタッチで好みの位置にフォーカスを合わせたり、シャッターが切れる。デジタル一眼のような各種操作をスマホから行えるというわけだ。

モード選択、アスペクト比、ホワイトバランスの調整などの操作も行える。右の画面は2倍に拡大表示させたところ。拡大すればピントの位置もシビアに調整できる

絞り優先AEを選択すれば、レンズの絞り値が調整可能になる。もちろんシャッター速度優先AEなら、シャッター速度が選択できる

撮影画像のサムネイルをスマホから閲覧できる。必要な画像だけ転送したり、最初からスマホに画像を保存する設定にもできる

アートフィルターをかけるためのアプリもある。アートファイルターをかけるタイミングは、撮影と同時でも撮影後でもOKだ

「OM-D E-M5」などに搭載されたトーンカーブ調整機能もアプリによって実現されている

今回は発売前の試作モデルを使ったが、その完成度は高かった。カメラ側のシャッターボタンを使えばタイムラグはほとんどないし、液晶画面に表示されるインタフェースも同社のミラーレスカメラと変わらない。

気になったのは、望遠側にしたときにAFの動作が遅くなり、時々、ピントが合っていないことがあったこと。これは試作機だけの現象かもしれない。それより問題なのは専用アプリが機能ごとにバラバラで統合されておらず、目的によって別のアプリを起動しなければならないことだ。デジカメの操作に比べて煩雑でわかりにくいので、ゆくゆくは一つに統合されることを期待する。