Samsung Electronicsはスペインのバルセロナで1日、モバイル決済サービスの「Samsung Pay」を発表した。同日発表の新端末「Galaxy S6」「Galaxy S6 edge」で利用でき、米国、韓国で今夏にサービスを開始する。欧州や中国でもサービスを提供するが、日本では不明。
Samsung Payの提供にあたり、同社はMasterCardやVisa、American Express、Bank of America、Citi、JPMorgan Chase、U.S. Bankといった世界の主要な金融機関とパートナーシップを提携。NFCによる決済のほかに、既存の磁気ストライプを利用する技術「Magnetic Secure Transmission(MST)」を採用したことで、全世界3000万店でモバイル決済サービスが利用できるという。
使用時においては、カード情報を登録し、Samsung Payアプリを呼び出して、指紋センサーで認証、販売店でのPOS端末に対応デバイスをタップすることで決済が完了するという。また、物理カードよりも高いセキュリティ機能を備えているとしている。
同社は先月18日にMSTを開発するLoop Payの買収を発表。AppleのApple Payが米国内で好調なスタートを切っており、今後はモバイル決済を巡って両社がしのぎを削ることになりそうだ。