ATOKから利用できる電子辞典は、もちろん一太郎2015からも利用可能。ツールパレットには新たに「辞書引き」パレットが加わり、複数の辞典を対象に引くことができる。このとき使うキーは「Ctrl」キーだが、辞書を引いた後に再び「Ctrl」キーを押すと辞書が切り替わるため、複数の結果を見比べる際も便利だった。
さらに辞典から引いた単語をピン留めし、後から見比べることもできる。こちらは基本編集ツールパレットのオプションから「辞書引き」を有効にし、辞典を引けばよい。例えば類似した単語など、他の結果と見比べたいときに便利そうだ。
視認性や操作性に関する変更点で注目したいのは「くっきり画面」である。ジャストシステムは、幅広い年齢層のユーザーが一太郎2015を使いやすくするために、編集画面やツールボタン、ルーラーなど各所の配色やコントラストを調整する機能を新たに加えた。長年ディスプレイを目にしている筆者も加齢に伴い視力が低下してきたが、本機能を有効にすることで画面の視認性が高まった印象を受ける。一太郎シリーズを愛用する年配層にとって、有用な機能と評していいだろう。