IPS方式の超高精細液晶ディスプレイを搭載

ThinkPad X1 Carbonは、2014年モデルからディスプレイにフルHD(1,920×1,080ドット)のTN液晶かWQHD(2,560×1,440ドット)のIPS液晶のいずれかを選択できるようになった。これは、2015年モデルも同じ。今回試すことができた試用機は、2,560×1,440ドットの方を搭載していた。

2015年モデルの液晶ディスプレイ。WQHD(2,560×1,440ドット)という非常に高精細な液晶パネルを採用している

14型で2,560×1,440ドットだと画素密度は210ppi程度となり、画面に相当目を近づけても肉眼で各ピクセルを識別することは困難だ。そのため、解像度の高い写真や映像を非常に精細に表示することができる。

加えてIPS方式の液晶パネルは視野角が広いため、斜めから見ても色の変化が少ない。試用機に関しては色再現性も高く、写真などもオリジナルに忠実な色で再現することができた。また、階調表現力も高いようで、微妙なグラデーションも滑らかに美しく表示された。写真編集などにはもってこいの液晶だと言えるだろう。

2015年モデルの液晶ディスプレイはIPS方式のため視野角が広く、斜めから見ても色の変化が少ない

ちなみに試用機のディスプレイは10点マルチタッチにも対応しており、Windows 8.1をタッチ操作することもできた(直販サイトではタッチ非搭載を選ぶことも可能)。このディスプレイ部は180度回転可能なため、画面を相手に見せながら商談やプレゼンするときなどに便利そうだ。

10点マルチタッチに対応しており、複数の指を使ったジェスチャーもスムーズに行える

液晶ディスプレイは180度開く。これもThinkPadのこだわりとしてよく挙げられる点だ

初代(奥)と2015年モデル(前面)の液晶ディスプレイ。段差があるとタッチ操作がしにくいため、タッチに対応したモデルではベゼルとディスプレイがフラットに仕上げられている

映像出力は、miniDisplayPortとHDMIがそれぞれ1ポートずつ搭載されている。このほかインタフェースは、USB3.0、Powered USB3.0、Lenovo OneLink、イーサネット拡張コネクター、マイク・ヘッドホンコンボジャックを装備。液晶パネルの上部には、720pの映像を撮影できるWebカメラも内蔵されている。このあたりは前モデルから大きな変更はない。

本体左側面にはLenovo OneLink、HDMI、miniDisplayポート、USB3.0、マイクロフォン・ヘッドフォンコンボジャックなどが搭載されている

本体右側面には、USB 3.0とイーサネット拡張コネクタが搭載されている。製品に付属するアダプタをイーサネット拡張コネクタにつなぐと、有線LANケーブルを接続できる