2月14日、東京・中野サンプラザで「ポータブルオーディオ研究会 2015冬(ポタ研)」が開催された。ポタ研はフジヤエービックが主催し、国内外のポータブルオーディオ機器メーカーが多数出展するイベントだ。ここでは 参考出展された製品を中心に紹介していきたい。
ハイレゾプレーヤーと音圧を追求したBluetoothスピーカー - オンキヨーブース
オンキヨーのブースでは、DAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ兼プレーヤーの「DAC-HA300」を参考出展した。オンキヨーが2014年12月にリリースした「DAC-HA200」は、96kHz/24bitまでのハイレゾ音源再生に対応したDAC内蔵ポタアンだったが、DAC-HA300はDSD 5.6MHzを含めた豊富なフォーマットに対応したハイグレードモデルで、プレーヤーとしての機能も搭載している。microSD/SDHC/SDXCカードも使用可能だ。2015年春の発売を目指しており、3月ぐらいに発表できればとのことだ。
また、オンキヨーはポータブルBluetoothスピーカーの新モデルも参考出展した。モデル名は「SAS-200(仮)」で、2015年春の発売を目指している。コンパクトなきょうたい体で、どこまで音圧を上げられるかに挑戦したモデルということでこちらも期待が持てそうだ。
オンキヨーがこのスピーカーのために開発した新ユニットはφ4cmほどのコンパクトなものだが、音圧はφ8cmのユニットに匹敵するという。アンプは、このユニットの最大振幅を引き出せるように常にコントロールされている。小さなスピーカーの場合、どうしても先に上限を決めてしまい、それ以上振れないように抑えることが多いのだが、音楽信号に合わせて、一番パワーを引き出せるように、追従しながら再生していくという。これは据え置き型のシステムで培ってきた技術をフィードバックしたものだ。
Acoustic Researchのハイレゾプレーヤーを参考出展 - フロンティアファクトリー
フロンティアファクトリーブースでは、米Acoustic Researchのハイレゾプレーヤー「AR-M2」を参考出展している。
AR-M2は、FLAC/ALAC/DSD/WAV/DXD/APE/AIFFなどの幅広いフォーマットに対応したハイレゾプレーヤー(DSD/DXDはPCMに変換しての再生)。DACには、バーブラウン製のPCM1794Aが採用されている。Wi-FiとBluetoothも利用可能だ。
内蔵メモリは64GBで、microSDXC対応のカードスロットも装備。128GBまでのカードを使用きる。バッテリー駆動時間は約8時間。2015年4月下旬の発売を目指しているとのことだ。
インナーイヤーヘッドホンの新モデルを参考出展 - KEF
KEF JAPANブースでは、インナーイヤーヘッドホン「M100」を参考出展した。M100は、2013年6月にリリースされた「M200」の下のクラスのモデルとなる。
M200は低域用と高域用の2つのダイナミックドライバーを同軸上に配置していたが、M100はフルレンジのφ10mmダイナミックドライバーを採用している。M100のドライバーは、オンイヤー型ヘッドホン「M500」に近いもので、ネオジウムマグネットなどが使用されているとのことだ。
また、M200では、軸の根元部分にツイーターが配置されていたため、その部分が太くなっていたが、M100ではストレートな形状となり、装着性も向上している。iPhoneに対応した3ボタンのリモコンマイクも装備。カラーは、ゴールド、ブルー、ホワイト、ブラックの4色だ。なお、発売時期は未定となっている。
アユートは「AK500N」の試聴会を開催
アユートは、Astell&Kernの据え置き型プレーヤー「AK500N」の試聴会を開催。据え置き型プレーヤーのAK500Nをなぜポタ研で? と思う方もいるだろうが、AK500Nはバッテリーを内蔵しており、下の写真のようにポータブルで使用することもできるらしい。
また、オヤイデ電気(小柳出電気商会)のブースでは、2月6日に発表された、USB DAC搭載ポータブルヘッドホンアンプ「E17K」を初披露している。