Macでも確定申告 - Apple Store銀座でイベント

マネーツリーは1月29日、Apple Store銀座において「iPhone、iPad、Macで完結させる、これからの確定申告」というイベントを開催。Macでも確定申告が簡単にできる点をアピールした。

マネーツリーは、銀行口座、クレジットカード、電子マネー、ポイント(共通ポイント・ファッションポイントなど)を一元管理できるiOSアプリ「Moneytree」を提供している。

このアプリは自動的に銀行残高やクレジットカード利用額が更新され、収支の状況を把握でき、App Store Best of 2013、2014を2年連続受賞している。

このイベントに参加したのは、マネーツリー 代表取締役のポール・チャップマン氏、弥生 代表取締役社長 岡本浩一郎氏、PFU 山口篤氏、ファッションブロガー市川渚さんで、司会をテクノロジーライターの大谷和利氏が行った。

冒頭、司会の大谷氏が「個人事業主はMacを利用する人も多いが、確定申告のソフトはWindowsが優先されていた」と、Macにおける確定申告環境が整っていない点を訴えると、青色申告ソフトを提供している弥生の岡本氏も、「これまでお客様からMacに対応しないのかとよく言われたが、昨年、青色申告オンラインをリリースし、ようやくMacユーザーのニーズに応えることができた」と回答した。なお、青色申告オンラインはMac OS X(10.6/10.7/10.8/10.9)に対応する。

実は、弥生は同日、「弥生シリーズ」の会計ソフト(「弥生会計」、「やよいの青色申告」、「やよいの青色申告 オンライン」「やよいの白色申告 オンライン」)と、「Moneytree」の連携を開始している。

これにより、「Moneytree」が対応している全国1,300以上の金融機関などの取引データを、YAYOI SMART CONNECTを利用して「やよいの青色申告 オンライン」に取引データとして取り込むことができ、日々の取引の入力作業を軽減することが可能となる。さらに今年の春には、スキャナを提供するPFUとも連携し、新たな機能をリリースする予定だという。

ポール・チャップマン氏は2社と連携した背景を、「それぞれの強みがあるので 最高のコラボレーションだと思う」と述べた。

岡本氏も「われわれだけですべての解決するのは、賢いことではない。愛情をもっている会社とスマートコネクトで接続していきたい」と述べた。

そして岡本氏は、イベントの中でMoneytreeのデータをYAYOI SMART CONNECTを利用して「やよいの青色申告 オンライン」に取り込み、確定申告書を作成する様子をデモした。

大谷氏は「確定申告は用語もわからない上に、記入したものが正しいのかもわからない。オンラインで自動で行ってくれるのは便利だ」と感想を述べた。

ファッションブロガー市川氏は、フリーになり、一昨年から確定申告を開始したという。当初、もっとも戸惑ったのが、帳簿をつける作業で、何をどうつければよいのか、全くわからなかったという。また、書いたものが正しいのかわからず、確定申告する際には、税理士に相談したが、そこで、弥生の製品を薦められたという。現在は、弥生のユーザーだ。

市川氏は「弥生の製品は、請求書を発行する『Misoca』と連携していて助かった」と、YAYOI SMART CONNECTのメイリットを述べた。

PFUの山口氏は、昨年末に発表された平成27年度税制改正大綱において、領収書や請求書の電子保存において3万円未満という金額基準が廃止されることと、入力者の電子署名が不要になる点に言及。今後、スキャナで原本を読み取り保存することで、紙の原本が廃棄できるメリットを強調した。

そして、「最終的に、本当に実現するか安心はできないので、実現に向けた働きかけを行い、効率化して自動化する世界を作っていきたい」と述べた。