TU-8500

イーケイジャパンは27日、同社の「ELEKIT(エレキット)」ブランドから、フォノイコライザーアンプを搭載する「真空管プリアンプキット(TU-8500)」を発表した。価格は48,600円。

アナログレコードの再生に必要なフォノイコライザーアンプを搭載した、真空管プリアンプの組み立てキット。工作時間は約4~5時間としており、はんだごて、はさみ、ラジオペンチ、ニッパーなどが必要と、工作の難度は若干高い。

イコライザーアンプには、音質を重視したCR型を採用した。カートリッジはMM(LOW)型とMC(HIGH)型に対応し、背面スイッチでモードを切り替える。ノイズが少ないオペアンプ「NJM2068DD」×2基を搭載しており、ソケット式なのでオペアンプの交換も可能だ。

フラットアンプは真空管「12AU7(ECC82)」×2本を使用し、利得は3倍と1倍を切り替えられる。電源には低漏洩磁束のRコアトランスを、B電源にはFETリップルフィルターを採用した。また、真空管を直流点灯することによって、ハムノイズも抑えている。カップリングコンデンサは、大型のものに交換可能。

TU-8500接続例

イコライザーアンプ部の主な仕様は、利得(1kHz)がMM型で37dB、MC型で63dB、SN比がMM型で108dB、MC型で88dB、入力抵抗がMM型で50kΩ、MC型で100Ω。フラットアンプ部の主な仕様は、利得が3.1倍(9.8dB)または1.15倍(1.2dB)、周波数特性が2Hz~70kHz / 2Hz~280kHz、SN比が122dB / 129dB。

音声入力インタフェースはRCA×4系統、3.5mmミニジャック。音声出力インタフェースはRCA×1系統。本体サイズはW252×D270×H73mm、重量は約3.1kg。