2000年:ついにカメラつきケータイ「J-SH04」登場
2000年には、エポックメイキングな機種が登場した。カメラを搭載したモデル「J-SH04」だ。カメラ付きケータイ自体は京セラの「VP-210」がすでに発売されていたが、「VP-210」が主にビデオ通話用だったのに対し、「J-SH04」は写真を撮って保存やメールでの送信・プリントアウトと写真を楽しめる今のケータイ・スマホでの写真文化を築くきっかけとなった機種だった。
シャープの端末というと、ディスプレイやカメラの画質におけるクオリティの高さが注目されるが、その始まりはカメラ搭載の「J-SH04」とTFTカラー液晶搭載の「J-SH05」の登場だったのではないだろうか。
2002年:3D表示できるケータイ「SH251is」
ディスプレイとカメラに強みを持つシャープだが、途中、ユニークなケータイも開発している。2002年発売のiモード端末「SH251is」だ。これは画面や写真が立体的に見える「3D液晶」を搭載したもの。画面はもちろん、撮った写真をアプリで立体視できるように変換できるエディタが搭載されていた。
また、2003年には世界初のメガピクセルカメラ(100万画素)搭載の「J-SH53」を発売。高画素なケータイの先駆けであることや2.4インチのQVGA液晶やミュージックプレーヤー搭載と最新機能が取り入れられたことで人気を博した。
2006年:ワンセグ搭載のAQUOSケータイ「905SH」が登場
2006年は携帯機器を対象とした地上デジタルテレビ放送のいわゆる「ワンセグ」サービスがスタート。同年、シャープはワンセグ搭載のAQUOSケータイ「905SH」を発売。
初のワンセグ携帯として、2005年すでに三洋電機がau向けケータイ「W33SA」を発売していたが、「905SH」では画面を90°回転させられる「サイクロイドスタイル」やEPG(電子番組ガイド)対応、テレビを見ながら通話やメールが可能なマルチジョブ機能搭載で大ヒット商品に。その後、2007年にNTTドコモ向けの「SH903iTV」とau向けの「W51SH」と「サイクロイドスタイル」のAQUOSケータイを発売した。
2009年:10メガCCDカメラ搭載「933SH」
ゼロ年代後半はケータイでできることが多くなり、ハイスペック競争が激化した。そんな中で登場したのがソフトバンクモバイル向けの「933SH」。1000万画素CCDを搭載したことでコンパクトデジカメレベルの写真が撮影できるようになっており、いわゆる「AQUOS SHOT」ブランドの最初の製品だ。
その後、ドコモからも1,000万画素CCD搭載の「SH-06A」が登場し、AQUOSブランドの高画質さに対する評価が高まった。また、2009年に初のソーラーパネル搭載でなおかつ防水のケータイ「SH002」を発売している。